トマトの品種

中玉トマト『フルティカ』の特徴と育て方【高糖度が最大の売り!】

トマト フルティカ

今回は、中玉トマトの品種『フルティカ』の特徴や育て方をまとめて紹介します。

フルティカは家庭菜園でもプロの農家でもよく育てられ、家庭菜園初心者にもおすすめできる品種なんです。

本記事を読むと、フルティカの特徴や育て方が理解でき、家庭菜園で育ててみたくなることでしょう。

中玉トマト『フルティカ』の特徴

トマト フルティカ

中玉トマトの人気品種である『フルティカ』にはどんな特徴があるのでしょうか?

果実の特徴を①~③に、栽培時の特徴を④~⑥にわけて解説していきます。

フルティカの特徴① 高糖度

フルティカは中玉トマトの中でも糖度が高い品種で、育て方次第では糖度が10度を超えることもあります。

中玉トマトの平均糖度は7度前後なので、10度がどれだけ高い数値かは一目瞭然ですね。

これだけの糖度を蓄えることができるので、もちろん食味が良好で、非常に食べやすい品種となっています。

フルティカの特徴② 果実が大きい

フルティカは中玉トマトにしては果実が大きめで、40~50g程の重さがあります。

ミニトマトより食べ応えがあり、大玉トマト程大きくないため、様々な場面で扱いやすい手ごろなサイズ感です。

フルティカの特徴③ リコピンの含有量が多い

フルティカには、美容効果や老化防止効果がある栄養素「リコピン」が非常に多く含まれています。

大きなトマト1つを食べるより、少し小さめのフルティカを1つ食べた方が効率よくリコピンを摂取することができるのです。

トマトに含まれるリコピンの効能について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。

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フルティカの特徴④ 草勢が強く実をつけやすい

フルティカの栽培では、草勢が強く、樹が疲れにくいので、どんどん実を付け続けることができます。

草勢が低下してしまったときも回復が早いため、草勢の維持が難しい家庭菜園でも育てやすい品種なんです。

草勢の維持がしやすいと、収穫量も多く確保できるでしょう。

フルティカの特徴⑤ 裂果に強め

夏のトマト栽培は、果実が割れてしまう裂果に悩まされることが多々ありますが、フルティカは裂果に強くて割れにくいです。

温度差の低いハウス栽培、雨に当たる露地栽培、どちらの裂果にも強いため、どんな栽培環境にも対応できます。

家庭菜園では裂果が発生しやすいので、裂果させたくない場合におすすめできる品種です。

フルティカの特徴⑥ 優れた耐病性

フルティカは、ハウス栽培で多発する、葉カビ病や斑点病に強い耐病性があります。

ハウス栽培よりは少ないですが、露地栽培でも発生する病気なので、フルティカの耐病性は非常に心強いですね。

中玉トマト『フルティカ』の育て方

前章で紹介した、フルティカの特徴を踏まえながら、本章からはフルティカの育て方の解説をしていきます。

家庭菜園でも使える栽培テクニックなので、ぜひチェックしてみてください。

トマトトーンを使って確実に着果させる

フルティカは、1果が他の中玉トマトより大きいだけあって、花数は少なめになっています。

少ない花数で確実に実を付けて収穫量を確保するために、トマトトーンを使って着果処理をするのが理想です。

トマトトーンの効果や使い方については、下記の記事に詳しくまとめられているので参考にしてみてください。

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元肥を控えて追肥重視

フルティカを栽培全体を通して草勢が強めですが、初期は特に強くなる傾向にあります。

苗を植える畑やプランターの肥料が多いと、樹が育ちすぎて上手く実を付けられない状態になる可能性も。

できるだけ土に入れる元肥は控えて、ある程度生育が進んでからの追肥で草勢をコントロールするようにしましょう。

もし栽培初期の草勢が強くなりすぎたときには、下記の記事の内容で元の生育に戻すことができます。

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4段開花頃から早めに追肥

フルティカは草勢が強い品種ですが、果実が大きいので着果による樹への負担が大きくなりがちです。

1段目の果実が肥大してくる4段開花頃か、着果負担で樹が弱ってきた頃に追肥を始めましょう。

追肥が遅れると果実にばかり栄養が取られて樹が生育しにくくなるので、早めに追肥を開始するのがポイントです。

適度に摘果をする

フルティカは6~7段目の花が多くなりやすく、20花近くになることも。

せっかく果実が大きくなる品種なのに、20花に全て実が付いたら栄養が分散し、ミニトマトのような小さい果実になってしまいます。

花が多くなりやすい6~7段目は摘果をして、草勢を見ながら10果前後に調節すると良いでしょう。

摘果の方法については、下記の記事を参照してください。

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フルティカはプランターでも栽培可能

プランターに植えたトマト

トマトは実を付け続けるためにたくさんの水や肥料を必要とし、吸い上げるための根を広く伸ばします。

プランターでの栽培は根を張れる範囲が制限されるので、大きな実を付ける大玉トマトは育てにくいのですが、フルティカは十分プランターでも育てることが可能です。

フルティカは、畑がなくてもプランターを使って自宅で簡単に育てることができるので、家庭菜園でも人気なんです。

プランターで育てる際は、畑よりも土の量が少なくて株が小さく育ちがちなので、摘果で果実の数を減らしながら、樹への負担を軽くしてあげるといいですね。

プランターでトマトを育てる方法は、下記の記事に詳しくまとめられているので、参考になると思います。

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フルティカの種と苗を購入するには

トマトの苗

本記事を読み進めてきて、「フルティカを育ててみたい!」と思った方もいることでしょう。

フルティカに限らず、トマトを育てるためには、まずは種か苗を購入する必要があります。

種と苗はホームセンターや園芸店で購入することができますが、現在はネット通販で購入する人も増えているのです。

フルティカの種と苗を購入することができる販売ページを掲載しておくので、一度チェックしてみてください。

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プロが作った美味しいフルティカを食べるなら通販がおすすめ

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糖度が高くて食べ応えのあるフルティカを食べてみたいけれど、「自分で育てる自信がない」という方は、通販で取り寄せるのがおすすめです。

プロのトマト農家が育てたフルティカなので、見た目が美しく、味もしっかりと乗っています。

通販で個人販売している農家は、鮮度と味の良さに非常に力を入れているため、スーパーで買うよりも美味しいフルティカが届くことでしょう。

一度食べるとスーパーのトマトには戻れないかもしれませんが、その覚悟がある方は次に紹介するフルティカの詰め合わせをぜひ購入して食べてみてくださいね。


糖度7以上のフルティカ【大小詰め合わせ1キロ!】

本記事では、鹿児島県の「ひらいずみ農園」さんが育てているフルティカの詰め合わせをおすすめします。

糖度7度以上と表記されていますが、生育状態によっては11度を超えることもあるのだとか。

1つ1つ丁寧に拭いて詰めているので、自宅に届いたらそのまま頬張って食べることができちゃいますよ。

販売期間が短く、今しか食べられないレアなトマトなので、一度チェックだけでもしてみてください。

まとめ【フルティカは家庭菜園でも育てやすい美味しいトマト】

フルティカ トマト

フルティカは、糖度が高くて食べ応えもある、非常に美味しい中玉トマトの品種です。

プロも栽培している品種でありながら、草勢の維持のし易さや、裂果しにくい特徴があることで育てやすく、家庭菜園でも人気を呼んでいます。

中玉トマトの中でも育てやすい品種なので、家庭菜園初心者の方でも、安心して育てることができるでしょう。

家庭菜園でもプロが作ったような美味しいトマトを育てたという方は、フルティカを選んでみるといいかもしれませんね。

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