「トマトがよく萎れてしまう」「水をあげても萎れが治らない」という悩みを抱えていませんか?
トマトが萎れてしまったときは、萎れた原因を突き止め、適切な対処をしなければなかなか萎れは戻りません。
本記事を読めば、トマトが萎れても元通りに治すことができ、トマトを萎れにくく育てる方法までわかってしまいます。
トマトが萎れる5つの原因
トマトが萎れて元気がなくなってしまう原因は一つではなく、様々な原因が考えられます。
トマトが萎れる原因は、主に下記の5つです。
- 水不足
- 肥料が多すぎる
- 悪天候から急に晴れた
- 根が水に浸かって酸欠を起こしている
- 病気にかかっている
トマトが萎れる5つの原因について、続けて詳しく解説していきます。
水不足
トマトが萎れる原因に誰もが一番先に思い浮かぶのが「水不足」ではないでしょう。
トマトを植えている周りの土は乾燥しすぎていませんか?しっかりと湿っていますか?
トマトは少な目の水でも生育しますが、少なすぎると葉や茎が萎れて元気が無くなってしまいます。
基本的に晴れる日には、朝にたっぷりと水をあげるようにして、水不足による萎れを防ぎましょう。
肥料が多すぎる
水は十分にあるのにトマトが萎れるというときは、肥料(窒素成分)が多すぎるのかもしれません。
肥料が濃すぎる土では、根から水を吸い上げにくくなったり、根が傷んだりしてしまいます。
水と肥料はバランスが大切で、片方が多すぎても少なすぎても萎れる原因になる可能性があるので、トマトの生育を見て肥料の量を調節するようにしましょう。
悪天候から急に晴れた
数日間雨や曇りが続いた後に急に太陽が出て気温が上がると、トマトの吸水が追い付かずに萎れることがあります。
萎れても土が十分に湿っていれば、だんだんと暑さに慣れて水の吸い上げも追いついてくることでしょう。
ただし、晴れた日は良く水を吸って土が乾きやすいので、乾く前に水を追加するようにしましょう。
根が酸欠を起こしている
トマトが萎れているからといって、水を大量に何度もあげてはいませんか?
土がべたべたになるくらい水をかけてしまうと、根が酸欠を起こして働きが悪くなってしまいます。
特に、大雨が降った後は急な晴れ間で萎れやすく、土はべたべたに濡れている状態なので、水を追加してしまうと萎れが治るどころかさらに水が吸えなくなってしまうことに。
雨が降った後にトマトが萎れるようであれば、まずは土が湿っているのか乾燥しているのか確認してから水をあげるようにしましょう。
病気にかかっている
トマトの葉や茎が萎れるだけでなく、黄色く変色していたり、枯れたような色になっている場合は、何かしらの病気にかかっている可能性があります。
葉や茎の病気だけでなく、根の働きや悪くなる病気もあるので、すぐには病気だと特定できないこともあるでしょう。
もし、普通の萎れ方ではないと感じるようであれば、触らないようにして病気ではないかしばらく様子を見てみてください。
トマトが萎れたときの対策4選
トマトが萎れてしまうときは、適切な対策をとらないと萎れが治らなかったり、何度も萎れやすくなったりしてしまいます。
トマトが萎れてしまった時は、次の3つの対策を場合に応じて使い分けましょう。
土が乾燥していたら水をあげる
トマトが萎れている原因が水不足の場合、トマトの周りを軽く掘ってみると、土が乾燥しているはずです。
トマトの周りの土を少し手に取って握ってみて、固まらずに崩れるようなら土が乾燥しすぎています。
土が乾燥していたら、トマトの根に水がしっかりと行き渡るように、たっぷり水をあげてみてください。
土が湿りすぎていたら萎れても水をあげない
土が乾燥している状態とは反対に、トマトの周りの土が水でドロドロになっていたり、掘ると水が湧き上がってきたりするようであれば、水はあげないようにしましょう。
水が多すぎて土がドロドロになってしまっているので、ある程度乾くまでは萎れても我慢です。
萎れが戻らない時は葉っぱに水をかける
水をあげてもなかなか萎れが戻らないときや、萎れているけど土がドロドロで水をあげられないときは、霧吹きなどで葉っぱに水をかけてみましょう。
トマトは葉っぱからも多少は水を吸うので、萎れを軽減させる効果が期待できます。
病気で萎れた株は撤去する
トマトが萎れた原因が病気だと判明した場合は、栽培を続けず、すぐに抜いて撤去するようにしましょう。
そのまま栽培を続けても、いずれは枯れてしまうかもしれませんし、他の株に病気を映してしまう可能性もあります。
治療することができる病気でなければ、早めに撤去してしまうのが得策です。
もし撤去する前に病気になった株にハサミを使っていたら、ハサミから病気を広げてしまうので、必ず消毒して病原菌を殺菌しておきましょう。
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萎れにくいトマトに育てるには
トマトが萎れたときには、適切な対策を取ることで萎れを回復させることができますが、何度も萎れるトマトは萎れる癖がついているのかもしれません。
トマトは萎れる癖がつくと、少し晴れただけで萎れてしまうので、萎れにくいトマトに育てることが重要になります。
萎れにくいトマトに育てるには、下記の3つの方法を実践してみてください。
根を深く広く張らせる(マルチで地温確保)
萎れにくいトマトに育てるには、根をしっかり張らせて吸水力を上げることが最も重要になります。
根は地温が高い方がよく動いて伸びやすいので、できるだけマルチを張って地温を上げるようにしましょう。
特に、苗を植えてすぐは気温が低いはずなので、マルチでの地温確保が根張りの良さに直結してきます。
適切な追肥で肥料を切らせない
トマトは肥料が多すぎると水を吸い上げにくくなり、少なすぎると萎れやすい軟弱な株に育ってしまいます。
トマトの実がついて肥大してくる頃には必要な肥料の量も多くなってくるので、追肥をして肥料が不足しないようにしましょう。
1段目の実がついて膨らみ始めた頃、樹勢が強すぎていなければ追肥を開始して、萎れにくい株に育てていきましょう。
水をあげすぎない
トマトは常に水がたくさん吸える環境にいると、少し乾いてきただけですぐに萎れるような株に育ってしまいます。
水を不足させてはいけませんが、基本的にトマトはあまり甘やかさずに育てるようにしましょう。
朝に1日分の水を与えて、夜に水が残りすぎないように、夕方の水やりは控えるのが理想です。
トマトは萎れると実に影響がある
本記事では、トマトが萎れる原因と萎れた時の対策について解説してきましたが、そもそもトマトが萎れてしまうとどんな影響があるかご存じですか?
実は、トマトが萎れてしまうと花や実に影響があり、実が付きにくくなったり、形の悪い実になったりするのです。
葉っぱが萎れただけならあまり問題はありませんが、茎がぐったりしていたり、花も萎れていたりしたら、どこかの段で少しおかしな実が付くかもしれません。
できるだけ全ての段で綺麗なトマトを収穫するためには、トマトを萎れさせないことが重要になり、そのために萎れにくい株に育てることが大切なのです。
トマトが萎れても焦らず適切な対処をしよう
トマトが萎れてしまったときは、必ずしも水が不足しているとは限りません。
まずは、なぜトマトが萎れてしまったのか原因を突き止めて、水をあげたほうがいいのか、あげないほうがいいのか、適切な対処ができるようにしましょう。
萎れてしまったトマトを見て、焦って大量の水をあげてしまうのが一番トマトにとって良くありません。
トマトが萎れてしまっても焦らず、本記事の内容を参考にしながら、萎れを治すための適切な行動を選択してみてください。