トマトの育て方 家庭菜園

トマト栽培に最適なプランターの大きさは?【小さすぎはNG!】

プランターの大きさが、トマトの育てやすさに関わっていることをご存じですか?

実は、プランターの大きさ選びを失敗してしまうと、トマト栽培も失敗しやすくなってしまうのです。

特に、小さくて可愛らしいプランターを使うつもりの方は、本記事を読んでプランターの大きさを選び直すことをおすすめします。

最後まで読み進めると、プランターの大きさ選びがどれだけ重要かがわかり、圧倒的にトマトが育てやすくなるでしょう。

トマト栽培はプランターの大きさ選びが重要

トマトのプランター栽培は誰でも手軽に始めることができ、家庭菜園では定番ですよね。

しかし、トマトのプランター栽培は失敗する人も多く、よくある失敗例の一つに、プランターの大きさが合っていないことが挙げられます。

そして、プランターの大きさ選びの失敗が、トマト栽培の失敗に繋がっていることに気付いていない人が多いのです。

プランターの大きさを見直し、トマトに適したものに変えるだけで、トマトが育てやすくなる可能性も十分にあります。

特に、小さすぎるプランターを選んでしまっている人は、それだけでトマト栽培が失敗しやすくなっているので、この先の内容も必見ですよ。

トマトはサイズの大きいプランターで育てるべき

トマトはプランターの大きさ選びが重要であると前述しましたが、どれくらいの大きさが適しているのか予想はつくでしょうか?

実は、トマトをプランターで育てるなら、どれだけでも大きなプランターを選んだ方が育てやすくなるのです。

小さめのプランターを使ったり、大きめのプランターでも何株も植えたりすると、トマトは育てにくくなってしまいます。

しかし、トマトにはなぜ小さなプランターではなく、大きなプランターが適しているのでしょうか?

その答えについては、次の章で解説している、「大きなプランターが適している理由」を読めば納得することでしょう。

トマト栽培に大きいプランターが適している理由

トマトをプランターで育てる場合、大きなプランターが適していると前述しました。

大きなプランターが適している理由は、大きく4つあります。

大きなプランターが適している理由

  • 乾湿差が少なくなるから
  • 肥料の持ちが良くなるから
  • 根を張れる場所が多くなるから
  • 収穫期間が長くスタミナが必要だから

上記の4つは、トマト栽培に必須の知識でもあるので、1つずつ順に解説していきますね。

乾湿差が少なくなるから

トマトは、乾燥から多湿、またはその反対の急激な変化が苦手です。

土が乾燥している状態から、一気に大量の水をあげて多湿状態になると、「裂果」という実が割れる症状が多発します。

乾湿差をできるだけ少なくして、一定の水分量を維持した方が裂果や生育障害などは出にくいです。

小さなプランターで育てると土の量が少なく、乾くのも早いため、高確率で乾燥と多湿を繰り返すことになってしまうでしょう。

プランターが大きいと土の量も多いため、水分を長時間蓄えておけるようになり、適度な水分量を維持しやすくなります。

肥料の持ちが良くなるから

当たり前のことですが、トマトは適量の肥料があると健康的に生育していきます。

土中の肥料成分はトマトが吸い上げることで減っていきますが、それ以外に、水をあげることでも肥料は流れ出ていくものです。

先程も述べたように、小さなプランターだと土が乾くのが早く、一日に何度も水をあげなければなりません。

水をあげる回数が多ければ肥料も多く流れ出てしまいますが、水持ちの良い大きなプランターを使えば水やりの回数が減り、結果的に肥料の持ちも良くなります。

根を張れる場所が多くなるから

小さなプランターと大きなプランターでは、明らかにトマトが根を張れるスペースに差があります。

もちろん、根を広く深く張った方が水や肥料成分の吸収量が多くなり、生育も良くなるものです。

また、何度も説明しているように、大きなプランターの方が水と肥料の持ちが良いため、いつでも根の周りに水と肥料がある状態になります。

小さなプランターでは、根の量が少なくなり、吸い上げる水と肥料の量も十分に確保できなくなってしまうでしょう。

収穫期間が長くスタミナが必要だから

トマトは一度収穫して終わりの野菜ではなく、何度も花を咲かせ、多くの実をつけていきます。

トマトを育てるなら、どんなに短くても夏の間だけは収穫を続けたいですよね。

最低でも7月~8月いっぱいの2ヶ月間は収穫を続けたいので、トマトが長期間バテないように栄養の補充が欠かせません。

ここで考えて欲しいのですが、水持ちも肥料持ちも悪く、根も十分に張れない小さなプランターで、2ヶ月もの間トマトをならせ続けることはできると思いますか?

ここまで大きなプランターが適している理由を説明してきましたが、全て読んでくださった方ならわかりますよね。

トマト栽培に最適なプランターの大きさ

トマトは大きいプランターで育てるべきですが、具体的にどれくらいの大きさのものを用意すればいいのか迷いますよね。

できるだけ大きいものがベストですが、扱いやすさも考えると丸型なら容量が15L以上横長なら幅65cm以上のプランターがおすすめです。

丸型のプランターには1株、横長のプランターには2株を植えます。

これよりさらに大きめのプランターの方がトマトには適していますが、大きすぎても邪魔になってしまうかもしれません。

反対に、これ以上小さいとトマトにとっては狭すぎるので、まずは丸形の15L以上か、横長の幅65cm以上のプランターを使ってみるのがいいと思います。

次の章で、トマト栽培に持ってこいの大きくておすすめのプランターを紹介するので、プランター選びに迷う人は参考にしてみてください。

【大きくて使いやすい】トマト栽培におすすめのプランター

「トマトは大きめのプランターで育てるべき」と何度も述べてきましたが、どんなプランターを選ぶべきか見本が欲しいですよね。

そこでトマト農家の僕が、トマトのプランター栽培にぴったりの、「これを使えば間違いない!」というプランターを選んでみました。

丸型と横長のプランターをそれぞれ1つずつ紹介するので、両方チェックしてみてください。

僕の選んだプランターを使ってみるのももちろんおすすめですが、参考にして自分で選んでみるのもいいですね。

支柱が立てやすい丸形プランター

まずは丸型のプランターでおすすめの商品を紹介します。

こちらのプランターは容量が15Lあるので、トマトに必要な大きさである15L以上の条件はクリアされています。

それに加え、トマト栽培に必須である支柱を固定できるフレームが装着できるようになっているのです。

プランターは見た目にこだわるのもいいのですが、この商品のように機能に優れたものを選ぶと、よりトマトは育てやすくなるでしょう。

ただ、この商品の一番のデメリットとして、支柱が別売りになっているので、プランターを買うなら支柱も忘れずに買っておく必要があります。

装着できる支柱は下に掲載しているような、直径8㎜のもので合計4本必要となります。

長さは1.2mのものだと安く購入できますが、トマトは非常に背が高くなるので、できれば1.5mを選ぶのがおすすめです。(下記のAmazonリンクから長さの変更ができます。)

2株植えても広々使える横長プランター

続いて横長のプランターでおすすめの商品を紹介します。


こちらのプランターは横幅が75cmあり、トマトなら2株まで植えることが可能です。

また、先ほどの丸型プランターと同様に、支柱を立てる穴がついているので、支柱を簡単に立てることができます。

その他は特に目立って優れた機能などはないのですが、どんな植物でも育てやすい大きさと形状をしているのが一番の売りです。

商品レビューを見ても、様々な植物に使用されていることがわかるので、トマト以外の野菜も育ててみたいと思っている方は、買って損することはないでしょう。

ちなみにこのプランターも支柱は別売りなので、買い忘れないように注意しましょう。

大きなプランターを置くスペースが無い場合

トマトはできれば大きなプランターで育てて欲しい所ですが、どうしても置く場所を確保できない場合もあるかと思います。

そんなときは、小さなプランターでもいいので、下記の2点に注意しながらトマトを育ててみてください。

小さなプランターでトマトを育てるなら

  • こまめに水と肥料を与える
  • 大玉トマトは避けてミニトマトを育てる

プランターが小さいと、土が乾くのが早く、肥料も多くは蓄えておけません。

土の渇きと肥料切れに注視ながら、完全に切れてしまう前にこまめな補充をするようにしましょう。

肥料のやり方やおすすめの肥料については、下記の記事を参考にしてみてください。

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また、大きな実をつける大玉トマトよりも、ミニトマトの方がトマトの樹にかかる負担が少なく、育てやすいです。

小さなプランターで大玉トマトを育てると、より難易度が上がるため、小さなプランターではミニトマトを選ぶことをおすすめします。

ミニトマトなら、小さなポットで育てることができる栽培キットなどもあるので、場所を取らずにトマト栽培を楽しむことができますよ。

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プランターの大きさごとに必要な土の量

当たり前のことですが、大きいプランターを使ってトマトを育てる場合、土の量も多くなりますよね。

プランターの大きさごとに、どれくらいの土を買えばいいのかわからないこともあるでしょう。

プランターに入れる土の量に迷ったら、まずは使う予定のプランターの容量を確認して、同じ量が入っている土を購入しましょう。

例えば、プランターの容量が15Lだと判明したら、購入する培養土も15L前後の量が記載されているものを選べば完璧です。

下に掲載する培養土のパッケージを見てみると、14Lと記載されているので、15Lのプランターにもほぼぴったりの量になります。

ちなみに、この培養土はトマトのプランター栽培にも適しているので、使う土に迷っている方にはおすすめですよ!

【まとめ】トマトは大きなプランターを使うと育てやすい!

本記事では、トマトのプランター栽培において、大きなプランターを選ぶことの重要性をまとめてきました。

大きなプランターが適している理由などを述べてきましたが、結局のところ、僕が言いたかったことは次の1点に限ります。

「トマトは小さなプランターより、大きなプランターを使った方が圧倒的に育てやすい!」

小さなプランターでもトマトを育てることは可能ですが、失敗したくない方や長く収穫したい方には、必ず大きなプランターを使うことをおすすめします。

特に、本記事で紹介した2つのプランターがトマト栽培にぴったりなので、2つのうちどちらかのプランターを選んでみてはいかがでしょうか。

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