トマトの育て方

トマトの尻腐れが発生する原因と対策4選!水が多くても水分不足!?

トマトのお尻が黒く腐ってしまう「尻腐れ」に悩んでいる方はその原因を知っていますか?

これ以上尻腐れを増やさないために、この記事では4つの対策を紹介しています。

原因をはっきりさせて尻腐れの予防を始めてみましょう!

尻腐れが発生する原因

トマトのお尻(果実の先端)の部分が腐ってしまう尻腐れですが、この症状にはもちろん原因があります。

主な原因としては次の3つが挙げられます。

尻腐れ果が発生する原因
  • カルシウム不足
  • 水分不足
  • 窒素過多(強樹勢)

この3つの原因が尻腐れに繋がる理由と対策方法を見ていきましょう。

トマトの尻腐れ対策① カルシウムの入った肥料を使う

尻腐れが発生したら、まず最初にカルシウムが足りているか確認しましょう

家庭菜園でプランターなどで栽培している場合は、購入した土を使って栽培しているはずです。購入土にはトマトに必要なカルシウムがほとんどの場合入っているはずなので問題ありません。

畑で育てている場合は、トマトを植える前の元肥にカルシウムの入った肥料を使う必要があります

栽培を開始してからカルシウムの肥料を追加しようとしていもなかなか難しいです。

始めにカルシウムが入った肥料を使わず尻腐れが発生した場合には、カルシウム入りの肥料を使って土壌中のカルシウム量を増やしてみてください。

トマトの尻腐れ対策② 土壌を乾燥、過湿にしない

2つ目の大きな原因に水分不足が挙げられます。

トマトの水分不足には2つのパターンがあるので注意が必要です。

土壌の乾燥による水分不足

これは単純に与える水の量が足りていないため、トマトが水を欲している状態です。

潅水量を増やすことで、尻腐れを抑えることができます。

土壌の過湿による水分不足

こちらは少し厄介です。水が十分にあるのにトマトにとっては水分不足になっている状態です。

水があるのになぜ?と思うかもしれませんが、多すぎても良くありません

トマトの根は活動するために酸素を必要とします。人間と同じですね。

水が多すぎるということは、根が窒息状態になっているということです。

この状態では根から水を吸うことができないので、水分不足に陥ってしまうわけです。

水分過多になってしまう原因

水分過多になってしまう原因についても少し触れておこうと思います。

  • 潅水量が多すぎる
  • 雨水に浸かってしまった
  • 水はけが悪い

この3つが主な原因です。水分過多になる時はこの3つ全てを満たしている場合が多いです。

水の量が多いと感じたら、トマトに与える水の量を少しずつ減らしてみましょう。

トマトの尻腐れ対策③ 肥料(窒素成分)を与えすぎない

肥料の与えすぎで樹勢が強くなることも尻腐れの発生に繋がります。

窒素成分はトマトにとってはエネルギーになる成分です。人間と同じように、食べすぎや飲みすぎは体に害を及ぼします。
トマトにも急に窒素を多く与えたり、樹勢を強くしすぎると尻腐れが発生します。

樹勢が強い時の尻腐れの発生は、窒素の与えすぎに注意しましょう

トマトの尻腐れ対策④ 果実の反対側にある葉を取る

優先度は低いですが、果実が付いている花房の反対側から出ている葉を1枚とることで尻腐れが軽減されるケースもあります。

この葉は一番役割のない葉で、ここにカルシウムが溜まって他の場所にカルシウムが行き届いていない場合があります。

葉を取ることで樹勢を抑えることができ、強樹勢からの尻腐れも防止されます。

しかし樹勢が弱い時に葉っぱをとると、さらに樹勢が低下する恐れがあるので、樹の様子をよく観察してから行いましょう

【まとめ】 尻腐れは治まるまで時間がかかる

尻腐れが発生する原因と対策について紹介しましたが、この対策をしたからといってすぐに尻腐れが治まるわけではありません

実は今発生している尻腐れは、少し前のカルシウム不足や水分不足が原因となっています。

つまり対策を実施することで、数段後の果実に尻腐れが発生することを予防できるのです。

すぐに無くならなくても焦ってはいけません。必ずどこかで効果は表れるので、尻腐れの発生を続けないようにできる対策を今からしていきましょう。

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