トマトの育て方

トマトの肥料のやり方を農家が伝授【知らないと効果激減!?】

トマト栽培を始めたばかり、または始めるつもり人の悩みの定番であるのが「肥料のやり方」

肥料には「元肥」と「追肥」の2種類のやり方があり、違いがわからないという方は必ず本記事を読むことをおすすめします。

元肥と追肥、それぞれの肥料のやり方と注意点について解説されていて、肥料のやり方はこの1記事で理解することができますよ。

肥料のやり方と共に、どんな肥料を使うべきか悩んでいる方は、トマト農家の僕が厳選したおすすめ肥料がまとめられている下記の記事も読んでみてくださいね。

農家がおすすめするトマトの肥料4選!【選ぶポイントも徹底解説】

トマト栽培におすすめの肥料を探し求めて、本記事をクリックしたあなたはラッキーです! 本記事は、様々な肥料を使うトマト農家の僕が、家庭菜園にもおすすめできる使いやすいトマトの肥料を選定して紹介しています ...

続きを見る

トマトの肥料には2種類のやり方がある

トマトに与える肥料は2種類あり、それぞれやり方が違うことはご存知ですか?

まずは肥料のやり方の前に、2種類の肥料の違いについて解説するので理解しておきましょう。

本記事とあわせて下記の記事も読んでおくと、さらに肥料の種類についての理解が深まってトマト栽培に役立つでしょう。

トマトに使う肥料の種類とは?【それぞれの特徴と使い方も解説!】

トマト栽培に欠かせない存在である肥料は、園芸店に並んでいるものだけでも非常に種類が多く、何を使ったらいいのか迷ってしまうことでしょう。 初めて肥料を選ぶ人にとっては、種類の違いどころか、何がどう違うの ...

続きを見る

トマトを植える前の肥料「元肥」

トマトの苗を植える前に土の中に入れておく肥料のことを「元肥(もとごえ)」と言います。

トマトの苗を植えたばかりでまだ小さい頃はあまり多くの肥料は必要ないので、ゆっくりじわじわと効果が出る固形の粒状肥料を使うことが一般的です。

トマトを植えた後の肥料「追肥」

トマトを植え付けた直後は元肥を吸って育っていき、だんだんと土の中の肥料は無くなっていきます。

すると肥料が不足してきて生育も悪くなってしまうので、トマトを植えた後に肥料を与える「追肥(ついひ)」をしてあげる必要があります。

追肥はゆっくりじわじわと効果が出る肥料というより、短い期間ですぐに効果が表れる液体肥料を使うことが多いです。

次の章からは、元肥と追肥のやり方をそれぞれ詳しく解説していきますね。

トマトの肥料のやり方【植え付け前の元肥】

トマトの生育初期に上手く肥料を吸わせるための、元肥のやり方には2つのポイントがあります。

元肥のやり方①固形の粒状肥料を使用する

トマトの苗を植える前に土に混ぜておく元肥は、ゆっくりと長く効かせるため、主に緩効性の粒状肥料を使用します。

緩効性の肥料を使う理由は、植えたばかりのトマトはまだ体が小さく、急激に多くの肥料を必要としないからです。

固形の粒状肥料であれば、少しずつ水で溶けだしてじわじわと効果を発揮するものがほとんどですが、液体肥料は即効性で効果が短いものが多いためあまり適していません。

元肥に使用する肥料に迷ったときは、トマト栽培の元肥に適すように作られた「トマト・なす・きゅうりの肥料」という商品がおすすめですよ。

元肥のやり方②畝の中央に溝を掘って肥料を埋める

元肥はトマトの根がまだ十分張れていない頃から効かせるため、生育初期のトマトが吸いやすい場所に肥料を混ぜる必要があります。

そのためには、トマトの苗を植える場所に30cm程度の溝や穴を掘り、その中に緩効性の肥料を入れて埋めると効果的です。

トラクターなど土を混ぜる機械を持っている場合には、元肥を地表に撒いてから機械で土を混ぜる方法もあります。

入れる肥料の量は使う商品の裏面などに記載されているので、記載されている通りの量を参考にして与えるようにしましょう。

トマトの肥料のやり方【植え付け後の追肥】

トマトを植えた後に追肥で肥料を追加する場合には、肥料のやり方に4つのポイントがあります。

追肥のやり方①生育状況に合わせて肥料の量を調節する

肥料の商品パッケージには、一回に与える肥料の量が記載されていますが、必ず記載された量を与えなければならないわけではありません。

トマトをよく観察して、元気がなさそうなときは肥料を少し多めにしたり十分元気がありそうなら肥料の量を減らしたり、状況に合わせた追肥量に調節しましょう。

生育状況の判断が難しい場合は、まずは肥料に記載されている量を正しく与えて、トマトの観察力が身に付いてきたら自分で量を調節してみてくださいね。

また、即効性(液体肥料)と緩効性(粒状肥料)を使い分けるのも生育コントロールには有効なので、下記の記事でそれぞれの肥料を調達しておくとさらに効果的な追肥ができますよ。

農家がおすすめするトマトの肥料4選!【選ぶポイントも徹底解説】

トマト栽培におすすめの肥料を探し求めて、本記事をクリックしたあなたはラッキーです! 本記事は、様々な肥料を使うトマト農家の僕が、家庭菜園にもおすすめできる使いやすいトマトの肥料を選定して紹介しています ...

続きを見る

追肥のやり方②3段目の花が開花した頃から追肥を始める

トマトは前の章でも解説したように、苗を植える前の土の中にあらかじめ元肥を入れておくので、栽培初期の追肥は基本的に不要です。

3段目の花が開花するころになるとトマトが必要とする肥料の量が増えてくるので、基本的には3段開花頃から追肥を始めるようにしましょう。

あくまでも追肥を始める目安の時期なので、3段開花する前に弱ってしまったら早めたり、3段目が咲いても茎が太く葉も大きい状態であれば見送ったり、生育状況を見て追肥の時期を決めるのが一番ですね。

追肥のやり方③液体肥料は少量多回数に分けて与える

トマトの追肥に使われることが多い液体肥料に記載されている肥料のやり方には、「週に1回」や「2週間に1回」など、肥料を与える頻度が記載されているはずです。

実は液体肥料に記載されている追肥頻度は適切ではなく、週に1回一気に追肥をするより、毎日や2日に1回少量ずつ追肥をする方がトマトは肥料を吸い上げやすいのです。

例えば、「10日に1回100ml」が商品に記載されている量である場合、「10日に2回50mlずつ」や、「10日に5回20mlずつ」など、無理なくできる程度で少量多回数に肥料やりを分けてみてください。

実際、トマト農家ではたった週1回の追肥をしている人はまずいませんし、僕も必ず毎日少量ずつ肥料をあげてトマトにとって育ちやすい環境を維持するように心がけています。

トマトの肥料やりをする時の注意点

ここまでトマトの肥料のやり方について解説してきましたが、肥料やりをするときに注意しなければならないこともあるので続けて解説していきます。

肥料やりの注意点①一度に大量に肥料をやりすぎない

肥料には1回に与える量が記載されているはずなので、記載量を大幅に超えた量は1度に与えないようにしましょう。

特に液体肥料の場合、量が多すぎるとトマトの根が傷んだり、せっかく肥料を入れたのにトマトが上手く吸えなかったりする可能性があります。

前章で解説したように、肥料は少量を多回数に分けてトマトに与えた方が安定して効果が出るため、多くの肥料を入れたからといって急にトマトが元気になるわけではないのです。

むしろ大量の肥料で根が傷んで、その後の生育まで悪くなる可能性があるので、トマトに極端に多くの肥料を与えることは避けましょう。

肥料やりの注意点②生育初期はできるだけ追肥を控える

「トマトの追肥は3段目が開花した頃から」と前章で解説したように、トマトの苗を植えたばかりの頃は基本的に肥料の追加は必要ありません。

生育初期に肥料を与えすぎると、トマトの樹が育ちすぎて花や実がつかなくなってしまう可能性があるのです。

肥料はトマトの生育を良好にしてくれる資材ですが、トマトを可愛がりすぎて肥料を与えすぎてしまってはかえって逆効果です。

植えたばかりのころは肥料を我慢して見守り、3段目が開花するか、それ以前に樹の元気がなくなってきた場合に追肥を始めるようにしてみてくださいね。

まとめ【肥料は正しいやり方でトマトに最大限の効果を】

トマトはただ肥料を与えれば元気が良くなって収穫量が増えるわけではなく、正しいやり方で肥料を与えなければなりません。

本記事で解説したように、元肥と追肥では適する肥料の形状ややり方が異なり、それぞれの肥料は正しいやり方でトマトに与えることで初めて効果を発揮します。

肥料のやり方を間違えるとトマトが上手く吸えなかったり、逆に生育が悪くなったりしてしまうかもしれません。

せっかく肥料を用意して使うのであれば、トマトの収穫量が増えるように、本記事で解説した正しい肥料のやり方を参考にしてトマト栽培に役立ててみてくださいね。

<関連の記事もぜひ読んでみてください!>

農家がおすすめするトマトの肥料4選!【選ぶポイントも徹底解説】

トマト栽培におすすめの肥料を探し求めて、本記事をクリックしたあなたはラッキーです! 本記事は、様々な肥料を使うトマト農家の僕が、家庭菜園にもおすすめできる使いやすいトマトの肥料を選定して紹介しています ...

続きを見る

トマトに使う肥料の種類とは?【それぞれの特徴と使い方も解説!】

トマト栽培に欠かせない存在である肥料は、園芸店に並んでいるものだけでも非常に種類が多く、何を使ったらいいのか迷ってしまうことでしょう。 初めて肥料を選ぶ人にとっては、種類の違いどころか、何がどう違うの ...

続きを見る

-トマトの育て方

Copyright© もこっとおにぎり🍙 , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.