トマトの育て方

トマトに使う肥料の種類とは?【それぞれの特徴と使い方も解説!】

トマト栽培に欠かせない存在である肥料は、園芸店に並んでいるものだけでも非常に種類が多く、何を使ったらいいのか迷ってしまうことでしょう。

初めて肥料を選ぶ人にとっては、種類の違いどころか、何がどう違うのかもわからないのが当たり前です。

本記事は肥料を初めて使う人にもわかりやすいように、肥料の種類や特徴、使い方についてまとめられています。

種類別の肥料の特徴や使い方を解説した後に、トマト農家の僕が選んだおすすめの肥料も紹介しているので、トマトに使う肥料選びの参考にしてみてくださいね。

トマト栽培で使う肥料は大きく2種類

トマト栽培で使用する肥料は数多くの種類があり、形状や効果も様々です。

肥料の種類は、大きく「有機肥料」「化成肥料」の2種類に分けることができます。

まずは、有機肥料と化成肥料のそれぞれの特徴について理解していきましょう。

有機肥料

有機肥料とは、有機物(生物や生物の体内で作り出されるもの)を原材料とした肥料のことを言います。

有機肥料によく使用される原料は、家畜糞、米ぬか、魚粕、油粕などがあります。

有機肥料の特徴は下記の通りです。

  • 肥料の効果が出始めるのが遅く、ゆっくり長く効き続ける
  • 土壌改良の効果があり、次作以降のための土作りになる
  • 臭いがするものもある

有機肥料はすぐには効果が表れず使いにくい場合もありますが、良い土作りをするためにはぴったりの肥料です。

有機肥料ですぐにトマトが元気になるわけではありませんが、次作以降で育てやすくなる土にすることができる肥料と覚えておきましょう。

化成肥料

化成肥料は「化学肥料」とも呼ばれ、鉱物やガスなどの自然界にある無機物を原料として作られた肥料のことを言います。

家庭菜園や農家では有機肥料よりも化成肥料の方が多く使用されており、トマト農家の我が家も化成肥料は欠かせません。

化成肥料の特徴は下記の通りです。

  • 効果が出るのが早く、あまり長くは効かない
  • 種類が多く、植物に状態にあった肥料を選びやすい
  • 一度に多く入れすぎると、植物の根が傷むことがある

化成肥料は有機肥料のように土壌改良の効果はありませんが、即効性で非常に使いやすい肥料です。

ただし、根を傷めないように一度の使用量には注意する必要があります。

トマトに使う肥料は形状にも種類がある

トマト栽培に使用される肥料の種類には、有機肥料と化成肥料の2種類があると前述しました。

有機肥料と化成肥料からさらに形状ごとにもいくつか種類があり、それぞれで使用方法も異なります。

ここからは、肥料の形状の種類と、それぞれが使用される場面について解説していきますね。

固形肥料(粒状肥料)

粒状にコーティングされている肥料で、トマトでは苗を植える前に土の中に入れておく「元肥(もとごえ)」として使われることが多いです。

トマト栽培に適している固形肥料の商品例は、下記の「トマトの肥料」などです。

トマトに水をあげるときに、固形肥料が水に濡れることでじわじわと土に溶けだしていき、長い時間肥料の効果が続きます。

粒状で使いやすく、畑に散布したり、プランターに量を調節して入れたりしやすいのも特徴の一つです。

固形肥料には、有機肥料のものと化成肥料のものの両方があります。

液体肥料

液体肥料は、トマトや植物に水を上げる時に決められた倍率で薄めて使用します。

固形肥料よりも即効性があり、トマトの栽培中に肥料をあげて生育を促進させる「追肥(ついひ)」でよく使われる肥料です。

トマト栽培に適している液体肥料の商品例は、下記の「住友液肥2号」などです。

肥料の効果が早く出やすいので、トマトの元気がないときや、勢いを付けたいときなどには液体肥料がぴったりですね。

液体肥料も固形肥料と同様に、有機肥料のものと化成肥料のものの両方があります。

堆肥

堆肥は家畜の糞を使って作るイメージがあると思いますが、家畜糞だけでなく、枯葉やわらなどの植物も使用されます。

堆肥はトマトを元気付ける肥料として使われるというより、次作以降で肥料が効きやすくて作物を育てやすい畑にする、土壌改良効果のために使われることが多いです。

トマト栽培に適している堆肥の商品例は、下記の「ハイパワー堆肥」などです。

プランターではなく畑で栽培する場合には、毎年少しずつ堆肥を入れることで、トマトを育てやすい良い土になっていくでしょう。

堆肥は全て有機物で作られるので、化成肥料ではなく有機肥料になります。

肥料は含まれる成分によってトマトへの効果が異なる

トマトに使用する肥料はここまで解説してきたように、有機肥料と化成肥料の2種類分けられ、さらに様々な形状のものがあります。

実際に肥料を選ぶ際には種類や形状も大切ですが、肥料の効果を決める要素である、成分にも着目する必要があるのです。

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肥料の成分によって、トマトの樹に勢いをつけたり、実をつけやすくしたり、根を動きやすくしたりなど、トマトに様々な異なる効果を与えます。

ですが、含まれる成分が大切だと分かっていても、肥料には種類が多すぎて最初はどんな成分が入った肥料を使えばいいのか全くわからないはずです。

わからないからといって肥料を使わないとトマトも元気よく育たないので、次の章で紹介するおすすめの肥料をまずは使ってみると良いでしょう。

トマトに使う肥料の種類に迷ったら【おすすめの肥料】

トマトに使う肥料の種類が多すぎて何を使ったらいいのかわからない方は、まずは「トマトの肥料」という商品を使ってみてください。

この肥料がおすすめな理由は、商品名の通りトマトのために作られた肥料であり、安定した効果が得られる肥料だからです。

本記事で解説してきたように肥料には様々な種類があり、トマトの生育状況に応じて適切な肥料を選ぶのが一番ですが、この肥料はどんな状況でもまずまずの効果を発揮します。

種類が多すぎる肥料の中からよくわからないまま選ぶよりは、この「トマトの肥料」を使って、慣れてきたら生育状況を見ながら自分で選んでみれば良いのです。

本記事では使っておいて間違いのない肥料を1つだけを紹介しましたが、下記の記事では生育状況に応じて使い分けられる4つの肥料を紹介しているので、そちらもぜひ読んでみてくださいね。

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トマトを上手く育てるには、多種類の肥料の中から、トマトの生育状態に合わせて多数の肥料を使い分ける必要があります。

もちろんトマト栽培に慣れていないうちは肥料の種類や使う場面に迷うはずなので、最初は種類についてあまり気にせず、本やネット上でおすすめされている肥料を使ってみましょう。

だんだんとトマト栽培に慣れてくると、1つの肥料だけでなく、様々な種類の肥料を使い分ける必要性を感じるようになってくると思います。

その時は、本記事で解説した肥料の種類やそれぞれの使い方と効果を参考にして、トマトの肥料選びをしてみてくださいね。

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