トマトの脇芽とは何か、どこから生えるのかご存じですか?
トマトを栽培するなら必ず「脇芽」について理解しなければなりません。
この記事を読むと、脇芽に関して全くわからないトマト栽培初心者の方でも脇芽とは何なのか、どのように管理したらいいのかが分かるようになります。
美味しいトマトを作るための基本作業なので、しっかりと学んでおきましょう!
トマトの脇芽とは?
トマトの脇芽とは、上の写真で赤丸で囲んでいる、主枝と葉っぱの間から生えてくる枝のことです。「側枝」とも呼びます。
この脇芽は伸びてきたら人が取ってあげなければなりません。
写真のように、花のすぐ下の脇芽は勢いが強く、成長スピードが早いのが特徴です。
そのため、花の下の脇芽は早めに取るようにしましょう。脇芽をとる作業を「脇芽かき」といいます。
この脇芽が大きくなると、主枝と同じような姿なので見分けがつきにくくなるので注意が必要です。
そんな時は生え際を見れば、葉っぱの間から出ている枝が脇芽と分かります。
脇芽かきをする理由
脇芽かきの効果
トマトを上手に作るためには、脇芽かきがかかせません。
この脇芽かきをするとトマトには次のようなメリットがあります。
- 栄養が必要な場所に行き届く
- 脇芽で過繁茂(必要以上に生い茂ること)になることを防ぎ、光合成効率が良くなる
- 風通しや見通しが良くなり、病気や害虫が発生しにくい
基本的には良い事ばかりなので、脇芽かきは必ず行いましょう。
トマトを育てる上で、基本的で重要な作業です!
脇芽を伸ばすとどうなるのか
脇芽を取らずに大きくするとどのような事が起きると思いますか?
脇芽を取るメリットとは反対に、トマトにとってデメリットであることには変わりありませんが、決まった本数伸ばすのであれば良いこともあります。
具体的には次の通りです。
- 伸びた脇芽に栄養が取られ、樹勢(樹の強さ、勢い)が安定しない
- 葉が重なりすぎて光合成ができない不要な葉ができ、光合成効率が悪くなる
- 風が通らず、病気と害虫の発生が促進される
- 上手く伸ばせば主枝と同様に果実を実らせることができる
脇芽を伸ばしたままにすると、脇芽かきをしっかりした場合のメリットと逆のことが起きます。
トマトは樹の成長と、果実の肥大が同時に進行していきますが、脇芽を取らないと果実が上手く育たずに全体的にもっさりとした株になってしまうのです。
しかし、樹の様子を理解して上手く脇芽を伸ばせば、1株から複数本のトマトがなる枝を確保できるので、収穫できる量を増やすことができます。
ミニトマトはこのように「2本仕立て」や「3本仕立て」での栽培が基本ですが、大玉トマトではよほどの理由がない限り、脇芽を取った1本仕立てでの栽培をおすすめします。
初心者に限らず、トマト農家でも大玉トマトで2本仕立ては難しいです!
脇芽かきの方法
実際に脇芽を取っている様子があるので、これを参考に作業してみてください。
脇芽の大きさが10~15㎝くらいになったら取ると良いです。
トマトの脇芽は根元が折れやすいので、小さいうちなら手で簡単に折ることができます。
ポイントは、根元以外の所では上手く折ることができないので、ハサミを使わず手で取る場合には根元から折ることを意識しましょう。
慣れれば簡単に、「ポキッ」と折ることができるようになります。
手で取るのが難しかったり、大きくなった脇芽を取る時には、専用のハサミを使ってみてください。
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脇芽かきの注意点
脇芽かきは簡単な作業で、慣れるとポキポキ折れて楽しくなってきます。
脇芽が大きくなる前に取るのは大切ですし、楽しくて早く取りたいと思うようになるかもしれませんが、脇芽かきをする際にはいくつかの注意点があります。
4つの注意点をまとめたので、これらのことを気を付けながら作業をしてみてください。
天気が良い日に行う
脇芽かきは作業が遅れていなかったり、天気の悪い日が続く時以外は、晴れた日に行うのが良いです。
脇芽を取るということは、トマトにとっては体に傷ができるのと同じことです。
人間でも傷口が乾くとかさぶたになり、そこからばい菌が入るのを防ぎますよね?
トマトも同じように、晴れた日に作業をすることで、傷口を早く乾かして病原菌の侵入を防ぐことができます。
病気や虫を移さない
天気が良い日に脇芽かきをしても、どうしても病気にかかってしまう株は出てきます。
病気にかかった株の脇芽を取ると、ハサミや手袋にはその病気の菌や目に見えないダニなどが付着します。
菌や虫の付いた道具を何度も使っていると他の株に移してしまうかもしれません。
手袋は使い捨ての物を使ったり、洗濯をするなどして対策をしましょう。
ハサミはケミクロンGという消毒資材を使用することで消毒ができます。
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台木から出た脇芽は必ず取る
苗を購入したり自分で育てて時に、接ぎ木をした場合は、台木と穂木の間から大きな脇芽が生えてくるはずです。
これは台木の脇芽なので、必ず取るようにしましょう。
「接ぎ木って何?」「接ぎ木をしたのかわからない」という方は、トマトの生え際近くから大きな脇芽が生えていないか一度確認してみてください。
大きくなり過ぎないうちに取る
脇芽は大きくなればなるほど取った時にトマトに与えるダメージが大きくなります。
大きな傷をつけるよりは小さな傷の方がトマトには優しく、病気にもかかりにくくなるので、作業の遅れには気を付けましょう。
小さい脇芽のうちに取ったほうが、取りやすくて作業時間も短く済みます。
脇芽が大きくなりすぎてしまったら
もし作業が間に合わず、脇芽が大きくなりすぎてしまった時は少し取る時に注意が必要です。
主枝を折らないように気を付ける
大きな脇芽を手で取ろうとすると、なかなか折れずに主枝ごと折れてしまう可能性があります。
手で取るのが難しい時はハサミで切りましょう。
専用のハサミが無い場合は、普通のハサミでも切りにくいですがなんとか切れます。
樹勢が弱い時は少し葉を残す
大きくなりすぎた脇芽を根元から取ると、トマトにはかなりのショックがあります。
急に枝が1本無くなるということなので、樹勢が弱くなる、大きい傷口から病気が入りやすい、といった影響があります。
樹勢が弱い時や傷口を小さくしたい時には、脇芽の根元からではなく、脇芽の葉っぱを1~2枚ほど残して切ると大きなダメージを与えず、傷口も小さくできます。
最後に
脇芽かきはトマト栽培の最も基本になる作業です。
トマトの成長スピードはとても速いので、作業が遅れてしまうとあっという間に主枝と変わらないくらいの巨大な脇芽になってしまいます。
こうなってしまうと取りきるのに時間もかかるので、小さめの10~15㎝の時に取るのが一番トマトのためにもなります。
トマトを育てるには最初から最後まで必要な作業なので、根気よく頑張ってみましょう!