トマトを育てていると、途中から枝が増えてどんどんと枝分かれしていきますよね。
トマトはどんな品種を育てても必ず枝分かれするようになっていて、枝分かれしてきたら必要な枝を残してあとは取り除く必要があるのです。
枝分かれした時にどの枝を取ったらいいのか、枝分かれさせすぎるとどんな影響があるのかなどの解説していくので、トマトが枝分かれしたときの対応に悩む方はぜひ読み進めてみてください。
トマトは脇芽が出て枝分かれする
トマトは茎と葉っぱの間から「脇芽(わきめ)」と呼ばれる枝が生えてきて枝分かれします。
脇芽がどれかわからない方は、先に下記の記事を読んでおくのがおすすめです。
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トマトは葉っぱ1枚に対して脇芽も1本出てくるので、放置しておくとどんどん枝分かれして、どの枝が主枝か分からなくなってしまいます。
トマトは必ず脇芽が出て枝分かれする植物なので、枝分かれしたときにどのように対応したらいいのか知っておく必要があるのです。
トマトが枝分かれした時にするべきことと、枝分かれさせすぎるとどんな影響があるのかについて、次の章から解説していきますね。
トマトが枝分かれしたら脇芽を取る
トマトの主枝以外に脇芽が伸びてきて枝分かれしてきた場合は、基本的には脇芽を取って主枝だけを残さなければなりません。
脇芽を取るときは手で簡単に取れますが、大きな脇芽を取る時は下記の記事で紹介しているようなハサミで切り落としましょう。
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枝分かれして枝が増えると、2本以上の枝に栄養を送らなければならなくなるので、栄養が不足してどんどんと樹が弱ってしまいます。
脇芽を伸ばして枝分かれさせることで収穫量を増やす方法もありますが、主枝1本で育てるよりも難しくなるので、まずは主枝1本で育ててみるようにしましょう。
ただし、ミニトマトの場合は枝分かれさせた方が良い場合もあるので、次の章でその理由を解説します。
ミニトマトは枝分かれさせた方が収穫量が増える
大きな実がなる大玉トマトは、トマトの樹にかかる負担が大きいため、枝分かれさせず主枝1本だけで育てるのが一般的ですが、ミニトマトは少し異なります。
ミニトマトは実が小さく、樹にかかる負担が少ないので、枝分かれさせて実を付ける枝を2本に増やすことも可能なのです。
主枝だけで育てるよりも多少は栽培が難しくなりますが、収穫量が激増するメリットがありますし、大玉トマトのを枝分かれさせるよりずっと簡単なので、何度かトマトを育てている人なら問題なく育てられるでしょう。
ミニトマトを枝分かれさせて収穫量を増やしたい方は、次の章で解説する、枝分かれさせる際の注意点に気を付けて枝分かれさせましょう。
また、ミニトマトで枝分かれさせて収穫量を増やす詳しい方法については、次の記事で解説されています。
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ミニトマトで枝分かれさせる際の注意点
ミニトマトを枝分かれさせて収穫量を増やす場合、下記の3点に注意しながら枝分かれさせるようにしましょう。
- 花房の下から出る勢いのある脇芽を伸ばす
- 根元から出る脇芽は伸ばさない
- 枝分かれさせすぎない
3つの注意点について、順に解説していきますね。
花房の下から出る勢いのある脇芽を伸ばす
ミニトマトを枝分かれさせて脇芽にも実をならせるには、なるべく勢いがあってどんどん伸びていく脇芽を選ぶ必要があります。
脇芽はあちこちから伸びてきますが、花房のすぐ下の葉っぱと茎の間から出ている脇芽が一番勢いがあって伸びやすいです。
逆に花房の下以外の脇芽を伸ばしても、伸びるのが遅かったり、細い枝になってしまったりします。
根元から出る脇芽は伸ばさない
トマトの根元からは大きめの脇芽が伸びてきやすいですが、勢いがあるからといって根元の脇芽を伸ばして枝分かれさせていはいけません。
トマトの苗が接木苗の場合、台木からの脇芽が出ている可能性があります。
分かりやすく言うと、根元から出ている脇芽で枝分かれさせると、全く美味しくないトマトが実る可能性があるんです。
枝分かれさせるなら、前述したように、花房の下の脇芽を伸ばすようにしましょう。
枝分かれさせすぎない
ミニトマトは枝分かれさせることで収穫量を増やすことができますが、枝分かれさせすぎるのはNGです。
トマト栽培にまだ慣れていないうちは、多くても1本の脇芽を伸ばして、主枝とあわせて2本の枝で育てるのをおすすめします。
3本以上にすると、樹にかかる負担が大きくなり、実がならなくなったり、小さな実しかならなかったりすることも。
2本でやってみて、トマト栽培に慣れてきたら3本に挑戦するといいでしょう。
大玉トマトは枝分かれさせない方がいい理由
前章で解説したように、ミニトマトは枝分かれさせることで収穫量を増やすことができますが、大玉トマトは極力枝分かれさせない方がいいです。
大玉トマトは実が大きく、枝分かれさせて実の数を増やそうとすると、トマトの樹へ大きな負担がかかってしまいます。
樹への負担がかかりすぎると、実がならなくなったり、なっても小さくななってしまったりと、枝分かれさせることで収穫量が減ってしまう可能性もあるのです。
トマト農家の中には大玉トマトも枝分かれさせて収穫量を増やしている方もいますが、難易度が高いため、トマト栽培に慣れていない人は大玉トマトの枝分かれに手を出すべきではありません。
家庭菜園で大玉トマトを育てる際は、まずは一般的な栽培方法で育ててみて、トマト栽培に自信がついてきたら大玉トマトの枝分かれに挑戦してみると良いでしょう。
枝分かれさせたくないのに脇芽が大きくなりすぎたら
トマトは生育が早いので、枝分かれさせるつもりがなくても、いつの間にか脇芽が大きく伸びていることがあります。
枝分かれさせたくないのであれば脇芽を取ればいいのですが、大きく育った脇芽は手ではなかなか取れなかったり、主枝も誤って折ってしまったりするかもしれません。
手で取るのが難しいと感じたら、無理をせずに園芸用のハサミで切り落とすようにしましょう。
普段使うようなハサミではなく、必ず園芸用のハサミを使いましょう。
トマトの脇芽を切るのに最適な園芸用のハサミは、次の記事で紹介しているので、参考にして購入してみてください。
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まとめ【トマト栽培に慣れるまでは枝分かれさせない】
トマトは脇芽を伸ばして枝分かれさせることで、収穫量を激増させることが可能ですが、栽培難易度は上がります。
トマト栽培に慣れていないうちから枝分かれに挑戦すると、収穫量が増えないどころか、逆に減ってしまう可能性もあるのです。
トマトを初めて育てる方や、まだ上手く育てる自信が無い方は、伸びてきた脇芽を丁寧に取り除いて主枝1本だけで栽培するようにしましょう。
何度かトマトを育ててみてトマト栽培に自信がついてきたら、枝分かれさせて収穫量を増やす方法にチャレンジしてみてもいいですね。
枝分かれさせて育てる際には、本記事の内容を参考にして、枝分かれさせるときの注意点などを確認しながら栽培してみてください。