トマトの育て方

トマトの摘心をする理由と作業方法!【農家は必ずやっています】

トマト栽培で、最後まで大きな美味しいトマトを収穫するための技術に『摘心』があります。

できることなら栽培を終えるまで美味しいトマトを収穫し続けたいですよね?

この記事では、トマト農家の私も必ずやっている『摘心』の効果とやり方についてが分かります。

トマト栽培のプロとして、間違いのない情報をお届けします!

トマトの摘心とは成長を止めること

トマトは『生長点』から茎や葉を伸ばして成長していきます。

生長点とは、トマトの一番上の伸びていく部分のことで、生長点がなければそれ以上大きくなることはありません。

摘心とは、生長点を切り落とし、樹の成長を止めることです。

トマトの摘心をする理由と効果

なぜわざわざ成長を止めるのでしょうか?

それにはもちろんトマトのための作業であり、理由があります。

摘心をする理由と効果は以下の通りです。

摘心をする理由

  1. 収穫できない不要な果実を着けないため
  2. 不要な枝や葉を伸ばさないため
  3. 果実に栄養を集中させ、大きく肥大させるため
  4. これ以上大きくしないため

1.収穫できない不要な果実を付けないため

トマトは収穫できる時期が決まっています。

例えば10月まで収穫すると決めている場合、摘心をしないと上にはまだ小さな果実がたくさんつきます。

10月の収穫期が終わった時点で、残った果実は収穫されることなく株の片付けが始まります。

収穫できないのなら、収穫できる最後の花を予想してそれ以降の花を切り落とすことで、トマトが栄養を効率良く使えるようになります。

2.不要な枝や葉を伸ばさないため

不要な果実だけでなく、枝や葉っぱが多くなると消費する栄養量が多くなります。

無駄に栄養を使わないため、最後に収穫する花より上にはあまり伸ばさないようにする必要があります。

生長点がなければ脇芽は新しく生えてきますが、主枝が伸びていくことはありません。

3.果実に栄養を集中させ、大きく肥大させるため

できれば最後まで大きなトマトを収穫したいですよね?

不要な果実や葉を付けないように生長点を止めることで、光合成で作られる栄養が効率よく果実に流れ込むようになります。

栄養が無駄なく果実に流れることで、最後の果実まで大きく肥大しやすくなるのです。

4.これ以上大きくしないため

支柱の高さを超えそうでこれ以上は大きくなって欲しくないときにも摘心は有効です。

生長点がなくなると成長が止まり、上に伸びなくなります。

トマトは人の身長の倍よりも大きくなる植物です。

育てている環境によってはそこまで大きくできないこともあるので、摘心でどこまで伸ばすか調節しましょう。

トマトの摘心をする時期の決め方

摘心をする時期は、『いつまで収穫したいか』で決めます。

地域にもよりますが、夏の家庭菜園だと長くて11月頃までが収穫期になります。

11月に収穫を終えてると決めたら、次は11月までに収穫できる花を逆算していきます。

トマトの花が咲いてから収穫できるまでかかる日数

トマトは花が咲いて実が着いてから収穫できるまでのおおよその日数は予想ができます。

基本的に、気温が高い時期は早く収穫でき、低い時期は遅くなると覚えておいてください。

大きなトマトは収穫まで時間が長くかかり、小さいトマトは短くなります。

結実から収穫までの期間

  • 大玉トマト  40日~60日
  • 中玉トマト  30日~50日
  • ミニトマト  20日~45日

収穫できる花を逆算する

ここからは大玉トマトを例にして話を進めていきます。

大玉トマトの収穫までの日数は40日~60日ですが、平均して50日としましょう。

10月いっぱい収穫したい場合、10月末に収穫できるのは、50日前に実が付いた花になります。

ですので、約50日前の9月の上旬~中旬にかけて開花している花を残し、それ以上を切り落とせば良いことになります。

暖かい地域は50日より早く収穫できますし、寒い地域では60日かそれ以上かかることもあるので、一度やってみて次の年から調節してみてください。

トマトの摘心の作業方法


最後に収穫する花を決めることができたら、摘心をする準備は完了です。

摘心は、最後の花の上2枚の葉っぱを残し、それ以上をハサミで切り落としたり、茎が細ければ指で摘み取ります。

上の写真で説明すると、緑の線は残す葉っぱになります

これで花の上の葉っぱを2枚残せているので、赤い線の所をハサミで切れば摘心完了です。

摘心をするときの注意点

摘心をする際の注意点は大きく2つあります。

摘心の注意点

  1. なるべく晴天時に行う
  2. 茎が太いところでは摘心しない(強摘心)

1.なるべく晴天時の昼間に行う

摘心後の切り口がまだ乾いていないうちは、病原菌が侵入する可能性があります。

生長点付近で病気が発生すると、上から下に広がっていき、まだ小さな果実に病気が付いて収穫できなくなってしまうこともあります。

摘心後の切り口をできるだけ早く乾かして病気の侵入を防ぐため、晴れた日の昼間に行うのがおすすめです。

2.茎が太いところでは摘心しない(強摘心)

摘心は基本的に、蕾か咲いている花の上遅くても果実がまだ小さい所の上でするものです。

果実が大きくなって、茎も太くなったところでザックリと切り落とすことを『強摘心』といいます。

強摘心をすると、今まで栄養を送っていた葉っぱや果実が急に無くなるので、残っている果実に急激に栄養が送られます。

すると、果実が急に大きくなるので、果皮が肥大に耐え切れず実が割れてしまう『裂果』が発生することがあるのです。

その他にも、トマトの樹にダメージを与え、弱ってしまう心配もあるので、よっぽどのことがない限り摘心は茎が細い所で早めに行いましょう。

【最後に】上手にトマトを作りたければ摘心しよう

摘心はしなくてもトマトは育てられます

ですが、大きくて美味しいトマトを最後まで収穫しようとすると、摘心作業をする必要があります。

このひと手間がトマトの収量を増やし、美味しくさせるのです。

私を含めトマト農家さんたちは、必ずこの摘心作業をしています。

家庭菜園でも農家さんが作るような立派なトマトを育てるため、摘心作業に挑戦してみてください。

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