トマトの病害虫や障害

茎が茶色くなったら要注意!【トマトサビダニによる症状と駆除方法】

「トマトの茎が茶色くなった」「何の病気かわからない」と悩んでいませんか?

実はトマトの茎が茶色くなるのは病気ではなく、『トマトサビダニ』という虫による症状の可能性が高いのです。

このトマトサビダニは絶対に放置してはいけません。絶対にです

もし放置してしまったら、トマトは間違いなく枯れます。

ですが、この記事を読めばトマトサビダニを退治することができ、トマトを守ることができます。

【記事の内容】
  • トマトサビダニの生態
  • トマトサビダニによる症状
  • トマトサビダニの駆除方法
  • トマトサビダニの予防方法
【記事の信頼性】
  • 私はトマト農家であり、トマトサビダニには何度も悩まされてきました
  • その経験から症状と対処法を学び、現在は駆除に成功しています
  • 予防により、発生すらしない年もあります

茎が茶色になるのは病気ではなく『トマトサビダニ』

トマトの茎が茶色に変色していると、「病気か!?」と思いますよね。

もちろん、茎が茶色に変色する病気もありますが、ほとんどの場合は「トマトサビダニ」というダニによる虫害なのです。

その名の通り、主にトマトに寄生し、錆びたような茶色に変色させます

トマトサビダニとはどんな虫なのか、生態について解説していきますね。

トマトサビダニとは

【トマトサビダニの生態】
  • 黄色のクサビ型の虫
  • 体長は0.2ミリ程度(肉眼ではほとんど見えない)
  • 春から秋にかけて発生する
  • 低温に弱く、野外では冬を越すことができない
  • 発生してから繁殖するスピードが早い
  • 乾燥状態を好む
  • ナスやピーマンにも発生することがあるが被害は少ない
  • ハウス栽培での発生が多く、露地栽培では少ない

最も注視すべき特徴は、想像を超える繁殖スピードです。
発生してからすぐに対処しなければ、手遅れになってしまいます。

また、ハウス栽培での発生が多く、家庭菜園の基本である露地栽培ではあまり発生しません。
ですが、発生してしまうとやはりすぐに広がるので、露地栽培だからといって安心はできないのです。

トマトサビダニは以上のような生態を持つ虫ですが、トマトに寄生するとどんな症状がでるのか、次の章から解説していきます。

トマトサビダニによる症状・被害

トマトサビダニは発生が確認されてから何も手を打たずにいると、ものすごい勢いで繁殖して被害が広がっていきます

どのように症状が進んで被害が出るのか、トマトサビダニの発生初期から後期の症状を順に追ってみていきましょう。

トマトサビダニによる症状・初期

【発生初期の症状】
  • 茎や葉裏が薄っすらと茶色くなり、テカテカと光って見える
  • 普段からよく観察していないと気付きにくい
  • この段階で何か手を打っておけば駆除しやすい

トマトサビダニが発生しだした頃は、薄っすらと茶色くなるだけなので、なかなか気付くことができません

この段階ではまだトマトの生育にはほとんど影響がなく、ここで駆除できるのが理想ではあります。

このまま放置すると徐々に上部へと広がっていき、症状を進行させます。

 

トマトサビダニによる症状・中期

【発生中期の症状】
  • 茶色い部分が広がり、変色している様子がはっきりと分かる
  • 変色した葉が巻いてくる
  • 初期症状に気が付かず、1週間ほど経過するとこの状態になる
  • 完璧に駆除するのが難しくなってくる

症状が進むと、茎や葉の変色がはっきりと分かるくらいになり、変色した葉は巻いてきます。

トマトサビダニによる被害の進行スピードは早く、初期症状に気付かないとあっという間に被害範囲が広がってしまうでしょう。

この状態になると、後述する駆除方法を実施しても、完璧に駆除するのは難しくなってくるのです。

茶色くなった部分が広がる前に対策をするのが重要ですね。

 

トマトサビダニによる症状・後期

【発生後期の症状】
  • 変色が株全体に広がり、果実にも寄生が見られるようになる
  • 巻いた葉が枯れる
  • 被害の進行が止められなくなり、いずれ株が枯れてしまう

ここまで広がると株全体が茶色く見えるようになり、果実も色が変わって亀裂が入るようになります。

正直こうなってしまっては、完璧に駆除するのはおろか、被害の進行を止めるのも難しい状態です。

最終的な手段としては、被害の少ない株に移さないよう、早めに株を抜いて撤去するしかありません。

では、被害が広めないためには、どのような駆除方法を取ったら良いのか。
次からは、トマトサビダニの具体的な駆除方法について解説していくので、要チェックですよ。

トマトサビダニの駆除方法

ここからは、トマトサビダニが発生した際の駆除方法を5つ解説していきます。

効果の高い方法から順に解説していきますが、最後の方法は手が付けられなくなった時の最終手段です。

トマトサビダニを駆除するためには、早期発見と早めの対処が重要になります。

トマトサビダニの被害が拡大してからでは効果が出ないものもあるので、発生が確認されたらなるべく早く駆除方法を実施するようにしましょう。

トマトサビダニの駆除方法① 一番効くのは農薬散布

最も効果的な駆除方法は、トマトサビダニに効果のある殺虫剤を使うことです。(アファームやコロマイトなど)


発生初期であれば、農薬散布をすることで、高い確率で完璧に駆除することができます。

「農薬」と聞くと危険なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、日本の農薬は正しい使用方法なら安全と言い切れます。

販売されている農薬は、数々の試験を繰り返し行い、目的の病害虫にのみ効果が出るように作られているからです。

正しく使えば、トマトサビダニに効果が高く、安全面も心配ないので、確実に駆除したければ使ってみてください。

というより、本当は農薬を一番に使用してもらいたいです。
繰り返しますが、確実に効き目があるので

トマトサビダニの駆除方法② 無農薬なら「粘着くん」

「あまり農薬は使いたくない」「家庭菜園だからそこまでするつもりはない」という方には、『粘着くん』という商品がおすすめです。

一応農薬に分類される商品ですが、食用デンプンが使用された、粘り気のある水あめのようなものになります。

なので、農薬には安全のための使用回数がありますが、この商品には回数制限がなく、人体にも害はありません。

このねばねばとした液剤を水で薄めて霧吹きなどで散布することで、トマトサビダニにまとわりついて窒息させます。

症状の軽い発生初期であれば、十分高い効果が期待でき、定期的に散布すれば完全に駆除することも可能です。

トマトサビダニの駆除方法③ 水だけでも抑制できる

トマトサビダニは乾燥状態を好み、繁殖スピードが上がるので、水を撒くだけでも繁殖抑制効果があるのです。

夏の晴れた日は乾燥しやすく、昼間に霧吹きなどで水をかけるだけで予防にも繋がります。

ただし、駆除にはあまり効果がないので、あくまで予防や抑制に効果がある方法と認識しておいてください。

既に発生しているのであれば、農薬散布か粘着くんの使用をおすすめします。

トマトサビダニの駆除方法④ 被害の出た葉を取る

農薬散布や粘着くんの使用と同時に行ってほしいのが、「被害の出た葉を取る」ことです。

茶色くなっている場所は、トマトサビダニが密集していることで茶色に変色しています。

被害の出た葉を取るということは、直接的にサビダニの数を減らす効果があるのです。

ただ葉を取るだけではきりがありませんが、農薬や粘着くんの散布とあわせて行うと、より高い効果が期待できますよ。

トマトサビダニの駆除方法⑤ 止まらなければ株を抜く

以上の4つの方法で予防・駆除をしても症状が止まらなかった場合、なるべく早く株を抜いてしまってください

せっかく育ててきたトマトですが、放置すると近くに植えている健康な株にまで移ってしまう可能性があるのです。

それに、トマトサビダニは症状が広がってしまったらもう手が付けられません。

駆除するよりも、他の株に寄生させないことを考え、株を抜いて遠くに破棄するのが最良の手です。

トマトサビダニは苗のうちに予防しよう

ここまで、トマトサビダニによる症状や、発生した際の駆除方法について解説してきましたが、そもそもトマトサビダニはどこから発生すると思いますか?

実は、小さな苗の時に既に寄生していて、大きくなるにつれて症状が見られるようになるのです。

つまり、トマトサビダニを繁殖させないためには、苗のうちから予防をすることが重要になってきます。

トマトの苗を購入してきたら、植える前に農薬や粘着くんを散布して、まだ目に見えないトマトサビダニを駆除しましょう。

このひと手間をするかしないかで、あなたが育てるトマトの運命が決まるといっても過言ではないでしょう。

発見しにくいトマトサビダニを早く見つけるには

この記事の序盤に、「トマトサビダニの体長は0.2ミリ程度で肉眼ではほとんど見えない」と解説しました。

早期発見が重要とされるトマトサビダニですが、「目に見えないなら見つけようがないじゃん」と思いますよね。

トマト農家の私も、トマトサビダニの発生に気付くのは、「茶色くなってきてから」がほとんどです。

早期発見するには、ほんの少しの変色も見逃さず、薄っすらとした茶色にいち早く気付けば良いということになります。

薄っすらとした茶色に気付くためには、「毎日トマトを観察して観察力を鍛える」これしかないのです。

トマトを我が子のように可愛がり、よく観察して、異変があればすぐに気付いてあげてくださいね。

まとめ【トマトサビダニは早期発見してすぐに駆除】

何度もしつこいようですが、トマトサビダニは広まってからでは止まりません。
早めに発見してすぐに駆除するのが鉄則です。

せっかく育ててきたトマトが枯れてしまっては悲しいですよね。

愛情込めて育ててきたトマトを守るために、この記事で解説してきたことを役立てて欲しいと思います。

また、このブログ「もこっとおにぎり」では、トマトの育て方に関する記事を中心に更新しています。

家庭菜園にも役立つことばかりなので、トマト栽培で困ったことがあれば、いつでも遊びに来てくださいね。

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