トマトは、管理作業中や台風などの被害により、茎が折れてしまうことがあります。
茎が折れてしまったら、折れた部分は枯れてしまいそうですが、トマトは折れた茎を簡単な作業で繋ぐことができちゃうんです。
折れた茎でも諦めず、本記事で紹介する方法で、元通りに再生させてあげてください。
- トマトの折れた茎を繋ぐために必要な道具
- 折れた茎を繋ぐ方法
- 折れた茎が繋がらなかったときにするべきこと
- トマトの茎が折れにくくなる方法
- トマト農家の私自身、何度もトマトの茎を折った経験あり
- 折ってしまっても、本記事の方法で元通りに繋ぐことに成功
トマトの茎は折れても再生可能
誘引や脇芽かきなど、トマトの管理中に茎を折ってしまうことは、トマト農家の私でもよくあることです。強風や台風で折れてしまうこともあるでしょう。
ですが、茎が折れてしまってもトマトは生命力の強い植物なので、元通りに治すことも可能なんです。
完全の折れて離れてしまっていると、再生する可能性は低くなりますが、皮一枚でも繋がっていれば案外くっついてしまいます。
折れてしまったからといって放置していると、治るものも治らないので、次から紹介する必要な道具と補修方法の解説を参考に、折れた茎を元通りにしてあげてください。
トマトの折れた茎の補修に必要な道具
折れてしまったトマトの茎を元通りに繋ぐには特別な道具は必要なく、折れた部分に巻き付けるテープさえあれば繋ぐことができます。
しっかりと固定できるテープであればなんでも良いですが、マスキングテープやビニールテープが使いやすいでしょう。
どんなテープでも良いのですが、ガムテープはトマトの表面につきにくいので、あまりおすすめはしません。
マスキングテープやビニールテープは安価で販売されていて、収納スペースも圧迫しないので、いざという時のために購入してストックしておいてもいいですね。
トマトの折れた茎を繋ぐ方法
トマトの茎が折れてしまったときは、下記の手順で元通りに繋いでいきます。
- 折れた部分の断面を合わせる
- 断面を合わせたままテープで巻く
- 断面が離れないようにしっかりと誘引して固定する
まずは、折れた部分を断面をぴったり合わせ、手を離しても垂れ下らないように、支柱などに仮誘引しておきましょう。
断面を合わせる際は、できるだけ元通りにぴったりと合わせると、繋がる可能性が高くなります。
折れた部分をぴったり合わせられたら、断面が離れないように注意しながらテープでぐるぐる巻いて固定しましょう。
最後は、テープで巻いた部分が離れないように、支柱にしっかりと誘引したら完了です。
ポイント
- 断面が離れないように注意する
- 折れてから時間が経つと繋がりにくくなるため、早めに補修する
折れた茎が治らなかったときは
上記の方法でトマトの折れた茎を補修しても、繋がらずに枯れてしまうこともあるでしょう。
元通りにならなかったとしても、まだ打つ手はあります。
茎が折れた株も諦めずに、下記の方法を試してみてください。
- 枯れた部分は切り落とす
- 脇芽を伸ばして新しい主枝にする
- 挿し木で株を増やす
上記の方法について順に解説していきます。
枯れた部分は切り落とす
補修しても繋がらなかった場合、折れた部分から上は枯れてしまいます。
枯れてしまったら元通りにはならないので、切り落として処分しましょう。
枯れているのにそのままにしておくと、灰色かびというカビの菌がついてしまう可能性があります。
脇芽を伸ばして新しい主枝にする
トマトは茎が折れてしまっても、そこで成長が止まってしまう訳ではありません。
脇芽は伸び続けるので、脇芽を取らずに残しておくことで、新しい主枝となって収穫を続けられるようになります。
茎が折れてしまったら、花房のすぐ下から生えている、勢いの強い脇芽を残して伸ばしてみましょう。
挿し木で株を増やす
茎が折れて繋がらず、脇芽も全て取ってしまい、「1株収穫できなくなってしまった」という場合は、挿し木で新しく株を育てることができます。
挿し木とは、他の株の脇芽を摘み取り、取った脇芽を土に挿して育てる方法のことです。
脇芽が残っている株があれば、脇芽を摘み取って土に挿すだけでも、収穫できるくらいまで大きく成長します。
挿し木も、生命力の強いトマトだからできる方法なのです。
トマトの茎はねじれば折れない
トマトの茎を作業中に折ってしまった方の原因は、「誘引作業」ではないでしょうか?
誘引は、曲がったトマトの茎を無理やり支柱に固定することも多く、慣れていないと折ってしまうこともよくあります。
誘引で茎を折ってしまうことが多い方は、ねじりながら誘引することを意識して作業してみてください。
トマトの茎は、曲げるとすぐに折れてしまいますが、ねじって少し茎を潰すようにすると、全く折れなくなるのです。
ねじって少し潰れた程度であれば生育にも問題ないので、誘引しにくいときは思い切ってねじりながら曲げてみてください。
まとめ【トマトの茎が折れても諦めないで!】
トマトは生命力の強い植物なので、茎が折れてしまっても、再生できる可能性があります。
完全に折れることなく、皮1枚でも繋がっていれば、再生確率はさらに高くなるでしょう。
折れた茎をくっつけるための作業も簡単にできるので、茎が折れてしまっても、諦めずに治してあげてください。
作業中に折ってしまうことが多いのであれば、ねじりながら茎を曲げることを意識すると、折ってしまうことも少なくなるでしょう。
最後に、本ブログ「もこっとおにぎり」では、トマト農家の私が、トマトに関する知識を詰め込んだ記事を更新しています。
トマト農家が実践している栽培方法も学べるので、トマト栽培で困ったことがあれば、いつでも遊びに来てくださいね。