野菜の豆知識

トマトに含まれる栄養と効能・効果【食べると得ばかりの野菜だった!】 

料理やサラダに定番の野菜『トマト』には、どんな栄養が含まれていて、食べるとどんな効能・効果があるか知っていますか?

人気が高く出番の多いトマトですが、実は『食べれば得ばかりの野菜』なのです。

トマトを食べると、「リコピン」を始めとする様々な栄養素があなたを健康的な体にしてくれます。

トマトを育てている農家の私が、トマトの素晴らしい栄養分と効果について分かりやすくまとめたので、是非読み進めてみてください。

➡栄養なんかより美味しいトマトを食べたい!というかたは次の記事へ。
【主婦必見】美味しいトマトの選び方!赤ければ甘い訳ではなかった?

トマトに含まれる栄養

トマトには体を健康にしてくれる栄養がたくさん詰まっています。

その中でも特に注目されているのが赤い色の元である「リコピン」です。

ですが、注目すべきはリコピンだけじゃありません!

トマトに含まれる栄養と効果の一部を紹介します。

トマトに含まれる栄養

  • リコピン  ・・・ 抗酸化力
  • ビタミン類 ・・・ 生理機能の調節
  • カリウム  ・・・ 余分な塩分の排出
  • 食物繊維  ・・・ 腸内活動の活発化、食後の血糖値上昇抑制
  • クエン酸  ・・・ 体の疲れを取る

効果については簡単に説明しましたが、こうして見るとトマトの栄養分の豊富さが分かりますよね。

トマトには様々な栄養分がバランスよく含まれており、現代人の食生活にピッタリの野菜と言えます。

栄養がバランスよく含まれた万能な野菜とわかりましたが、やはりトマトといったらリコピンの含有量が多く、代表的な栄養素となっています。

栄養価が高いのは大玉トマト?ミニトマト?

同じトマトでも普通のサイズの大玉トマトとミニトマトでは、栄養価が違ってくるのはご存じですか?

栄養成分としてはほとんどかわりませんが、実はミニトマトのほうが栄養価が高いのです。

大玉トマトよりもミニトマトの方がサイズが小さく一口で食べられるので、リコピンやビタミンを摂取したいのであればミニトマトの方が効率よく摂取できます。

ちなみに、トマトの皮にはリコピンが更に多く含まれているため、大玉トマトも皮ごと食べると多くのリコピンを摂取することができます。

トマトを食べるとどんな効果があるのか?

トマトを食べると、その豊富な栄養を摂取することができ、体に様々な良い効果をもたらします。

具体的にはどのような効果、効能があるのかご紹介します。

なぜリコピンが注目されている栄養素なのかも理解できるでしょう。

トマトの効能・効果① 抗がん作用

トマトに含まれているリコピンやビタミンには「抗酸化力」という力があります。

この「抗酸化力」によって、がんを引き起こす原因の一つである「活性酸素」を体内から取り除いてくれます

がん予防のためにトマトを食べるという研究は昔から繰り返し行われ続け、トマトを食べる回数が多い人の方ががんのリスクが低いと結果付けられました。

トマトの効能・効果② 老化防止

さらにこのリコピンには、「老化防止」の効果もあると言われています。

がんの原因の一つある活性酸素は、しみやしわ、老化の原因でもあると考えられています。

抗酸化力のあるリコピンは、活性酸素を取り除く力によるがん予防に加え、活性酸素から来る老化も防止してくれるのです。

トマトの効能・効果③ 風邪予防

リコピンの他に多く含まれているビタミン類は、「風邪予防」に効果があります。

甘い炭酸飲料の代わりに、栄養たっぷりのトマトジュースを飲んだりすると、日頃から風邪予防ができ、体の免疫が強くなります。

さらに、トマトの酸味の要因であるクエン酸は体の疲れを取ってくれるため、疲れから来る免疫力低下も防止することができるのです。

トマトの効能・効果④ 体調を整える

トマトは水分量が多く、食物繊維も含まれているため、腸内の調子が良くなって便秘改善にもなります。

そしてカリウムは体内にたまった余分な水分や塩分を排出してくれる働きがあり、暑さの厳しい夏に体温を下げてくれます

夏の野菜といったらトマトではないですか?

夏によく食べられるのは、体を冷やしてくれるからかもしれませんね。

ですが、食べ過ぎは体を冷やしすぎるので注意ですよ!

トマトのリコピンを効率よく摂取する方法

トマトの栄養「リコピン」は生でサラダなどで食べるよりも、もっと吸収しやすい摂取方法があります。

効率よく摂取し、健康的になる3つのポイントを紹介します。

リコピンは油と一緒に摂る

リコピンは油に溶けやすい性質を持っているので、油分を多く含むものと一緒に食べると体に吸収されやすくなります。

トマトの場合は、オリーブオイルを使用するパスタやピザなどがおすすめです。

サラダにドレッシングをかけて食べるのも効果があります。

トマトは生よりも加熱調理して食べる

トマトにはリコピンが含まれていますが、実はそのまま食べるとあまり摂取することができません

1日に摂取すると良いとされているリコピンの量を摂るには、大きなトマトを丸々2つ食べなければならない計算になります。

ですが、加熱することによってトマトの細胞壁が壊れ、リコピンを吸収しやすくなるのです。

その効率は、生で食べる時の2~3倍にもなります。

朝のトマトジュースが効果抜群

トマトに含まれるリコピンは、摂取する時間によっても吸収率が変わります

「トマトジュースを飲むとき、朝昼晩どの時間帯がリコピンの吸収率が良いか」と試験研究(カゴメ)をしたところ、朝がいちばんリコピンの吸収が良いことが明らかになりました。

(出典:https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/tomato/)

そして、牛乳との相性が良いこともわかっています。

朝はトマトジュースと牛乳のコンビネーションでたっぷりリコピンを摂取しましょう!

【最後に】トマトはリコピンだけじゃない!栄養の宝庫!

トマトの栄養素はリコピンが最も注目されていますが、実は様々な栄養が詰まった万能な野菜なのです。

リコピンを摂取するために食べると、ビタミンやカリウムも同時に摂取でき、結果的に健康な体作りに繋がります。

食生活が変化してきた現代では、不足した栄養を摂るためにトマトがとても役立ちます。

そして、野菜なのに野菜嫌いな子供でも食べやすいフルーツ感があるのもトマトの良い所です。

トマト農家の私も、シーズン中は毎日トマトを食べて、元気な体で美味しいトマトを育てています!

 

最後に、続けて読むと面白い記事を2つ紹介するので、お時間がある方は読んでみてください!

【トマトに含まれるうま味成分(グルタミン酸)の量はトップクラス!?】

【主婦必見】美味しいトマトの選び方!赤ければ甘い訳ではなかった?

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