トマトを収穫するときはハサミを使うことが多く、トマト農家の僕も、収穫用のハサミを愛用しています。
しかし、ハサミには様々な種類のものがあり、どれを選んだら良いか迷ってしまうでしょう。
本記事では、トマトの収穫にはどんなハサミが適しているのか解説し、トマト農家の僕が毎日使っているおすすめの収穫用ハサミも紹介します。
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トマトの収穫にハサミは必須?
実はトマトはハサミを使わなくても、ヘタの少し上にある節のような部分を抑えながら、手でぽきっと折って収穫することができます。
ですが、ヘタに残っている軸が邪魔になるので、手で収穫した後に、収穫用のハサミで軸を切り落とすのが一般的です。
また、大玉トマトや中玉トマトはヘタの軸が太く、手でなかなか取れない時もあるので、ハサミを使ったほうが取りやすいこともあります。
ミニトマトの場合はヘタの軸が細いため、手で簡単に取ることができ、残った軸も切り落とす必要はないでしょう。
このように、ミニトマトは収穫用のハサミを使う必要はありませんが、大玉トマトと中玉トマトはできるだけ収穫前に専用のハサミを準備しておくようにしましょう。
トマトの収穫に使うハサミの選び方
トマトの収穫に使うハサミは、切れればなんでもいいわけではありません。
普段使うハサミではなく、しっかりとした園芸用のハサミを選ぶようにしましょう。
トマトの収穫に使う園芸用のハサミを選ぶ時は、次から紹介する3点に注目しながら選ぶと良いでしょう。
園芸用の記載がある
トマトの収穫に使う園芸用のハサミは、普通のハサミとは少し違います。
植物の枝や葉を切りやすく、扱いやすいように設計されているのです。
一般的なハサミを使うと、すぐに錆びてしまったり、切れ味が悪くなったりするので、必ず園芸用のハサミを購入するようにしましょう。
ヘタの軸を切り落としやすいカール状になっている
トマトの収穫でハサミを使う際は、ヘタの軸を切り落とすのがメインになると思います。
ヘタの軸を切り落とす際に、鋭く尖っているハサミでは、誤ってトマトを傷つけてしまうかもしれません。
トマトの収穫によく使われているハサミは、先が丸く、カールしてヘタに沿うような形になっています。
先が鋭いハサミは、枝や葉を切る時の管理用にして、収穫には先が丸くカールしているハサミを選びましょう。
錆びにくい素材を使っている
トマトの収穫でハサミを使うと、トマトの水分がハサミに付着するので、ハサミの素材によっては錆びやすくなります。
できるだけ長く切れ味を保つために、錆びにくいステンレスなどの素材が使われたハサミを選びましょう。
園芸用のハサミなら、錆びにくい素材が使われていることがほとんどです。
【トマト農家愛用】収穫に便利なおすすめのハサミ
前章で解説したように、トマトの収穫に使うハサミは何でもいいわけでもなく、収穫に適したものを選ぶ必要があります。
ただ、園芸用のハサミにも色々あるので、どれを選んだら良いか迷ってしまうことでしょう。
迷ってしまう方は、トマト農家の僕が愛用している、下記の商品が非常におすすめです。
上記の商品は、パッケージに収穫用に使えると記載されているので、トマトの収穫にも最適です。
そして、前章で解説した、収穫に使うハサミを選ぶポイントも全て満たしています。
- 園芸用との記載あり
- ヘタの軸が切りやすいように刃先がカールしている
- 植物を切っても錆びにくい「高級炭素刃物工具鋼」を使用
シンプルなデザインで使いやすく、何より価格が安いので、初めての収穫用ハサミでも購入しやすいのではないでしょうか。
僕は毎日このハサミを使ってトマトを収穫をしていますが、特に不満に思うところはありませんし、周りのトマト農家もほとんどの人がこのハサミを使用しています。
トマト農家愛用のハサミなので、トマトの収穫用に購入しておけば間違いありません。
トマトを育てるのなら、収穫用のハサミだけでなく、脇芽や葉っぱを切るためのハサミも下記の記事を参考に用意しておくといいですね。
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トマトの収穫にハサミを使う際の注意点
上記で紹介したような園芸用のハサミを使ってトマトを収穫する際、下記の2点に注意してハサミを使用しましょう。
- 植物以外は切らない
- 使用した後は洗って消毒する
なぜハサミを使う際、上記の2点に注意する必要があるのか、続いて解説していきます。
植物以外は切らない
トマトの収穫に使う、園芸用と記載のあるハサミは、植物を切るためだけに作られているので、硬いものを切るのには適していません。
金属や木などの硬いものを切るために使ってしまうと、すぐに刃こぼれして切れ味が悪くなってしまうでしょう。
トマトの収穫用に購入した園芸用のハサミであれば、必ず収穫や葉を切る時など、植物を切る時のみの使用にしましょう。
使用した後は洗って消毒する
トマトの収穫などでハサミを使った後は、綺麗に洗って、できれば消毒までしておくと良いです。
もしトマトを収穫した株が病気にかかっていたら、病気にかかった株を切ったハサミに病原菌が付着し、他の株を切った時に感染させてしまう可能性があります。
水で洗っただけでは完全に病原菌は落ちないので、消毒薬を使って、病原菌を完全に除去しましょう。
ハサミの消毒に使える殺菌剤の紹介と、正しい消毒方法に関しては、下記の記事に詳しくまとめられています。
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まとめ【トマトの収穫が始まる前にハサミを用意しておこう】
ミニトマト以外のトマトの収穫にはハサミがあると役立つことが多く、必須ではありませんが、用意していた方が良いと思います。
いざ収穫する時になって、ハサミがなくて上手くとれないことにならないよう、トマトが赤くなる前にハサミを購入しておきましょう。
本記事で紹介した、トマト農家の僕も愛用しているハサミであれば、価格が安くて非常にコスパが良いので購入も躊躇することがないはずです。
トマトの収穫が始まってから困ることがないよう、この記事を読んだ今のうちに、トマトの収穫用のハサミを購入しておくことをおすすめします。