トマトトーンには毒性や副作用があるのか？【安全性を農家が解説】

トマト栽培でよく使われているトマトトーンには、毒性や副作用などがあるのではと心配している方もいるのではないでしょうか。

トマトの育て方を調べていると、必ずと言っていいほどトマトトーンは使った方が良いと目にすると思います。

ですが、いくらトマト栽培に役立つとされていても安全性が確認できなければ使いたいと思いませんよね。

本記事ではそんな悩みを解決するため、トマトトーンは人体に影響があるものなのか、トマトには害はないのか、について解説していきますね。

トマトトーンは農薬の一種

トマトトーンはトマトの着果を促進する効果があり、トマト栽培には欠かせない重要なアイテムです。

そんなトマトトーンに副作用があるのではないかと心配になる原因の一つに、農薬の存在があると思います。

農薬は危険というイメージを持つ人が多く、実際トマトトーンも下記の記事でも書かれているように農薬のひとつであり「植物ホルモン剤」と呼ばれるものです。

しかし、トマトトーンに限らず農薬は厳しい検査に合格し、正しく使用した時の安全性が認められて初めて商品化されています。

とは言っても、トマトトーンが農薬やホルモン剤と聞いて、副作用が出ないのか心配な方がいると思うので、次の章でトマトトーンの毒性や副作用について解説していきます。

トマトトーンの毒性や副作用などの危険性

トマトトーンには毒性や副作用など、人体への影響はあるのでしょうか。

また、トマトに使った場合、トマトが枯れたり病気になったりすることはないのか解説していきます。

トマトトーンは副作用など人体への影響はない

結論から言うと、トマトトーンを使って育てられたトマトを食べても毒性や人体への影響はありません。

植物の生育を促進するホルモン剤なので、虫や菌を死滅させる殺虫剤や殺菌剤などの農薬よりも毒性は低いとされています。

もちろんトマトトーンをそのまま飲んでしまったり、目に入ってそのまま流さなかったりすると害はありますが、普通に使用する分にはそんなことにはなりませんよね。

正しい使い方でトマトに使う分には、副作用のない安全な商品だと思っていただければと思います。

人への副作用はないがトマトには害があることも

人への副作用が無いのは間違いありませんが、トマトトーンの使い方を間違えるとトマトに害が出ることがあります。

具体的には下記の記事にもあるように、トマトの形が悪くなったり、葉っぱが縮れたように変形したりする症状が出ます。

トマトトーンによる副作用というよりは、使い方を間違えてしまったことによる影響なので、正しく使えばトマトにも害は出にくいです。

その他にも、トマトトーンによる副作用ではないのに、副作用と勘違いされてしまいがちな症状を次の章で解説していきますね。

副作用と間違えられやすいトマトに発生する症状

人ではなくトマトに出る症状で、トマトトーンの副作用と間違えられるものは大きく2つあります。

順番に解説していきますね。

カルシウムや水の不足による「尻腐れ」

トマトの果実がお尻の方から黒く腐ってしまうのが「尻腐れ」という症状です。

トマトトーンによる副作用と間違えられることが多いのですが、実際は土中のカルシウムや水が不足しているのが原因です。

トマトが黒く腐ってしまってもトマトトーンによる影響ではないので、トマトトーンの使用はやめずに尻腐れの対策を実施しましょう。

トマトトーンの使い方の失敗による「薬害」

こちらはトマトトーンによる副作用とも言えるかもしれません。

薬害はその名の通り、トマトトーンなどの薬品を使った時に出る害のことをいいます。

トマトトーンの場合、使用時の濃度が濃すぎたり、使用する時間帯を間違えたりすると、果実や葉っぱが奇形になる薬害が出ます。

下記の記事を読んで正しい使い方をしていればよっぽど出ない症状なので、トマトトーンを使うと副作用が出るのではと心配する必要はありません。

お店のトマトもトマトトーンを使って育てられている

ここまでの内容で副作用はないと理解できても、「やっぱりトマトトーンを使うのはなんだか心配」という方もいるかもしれません。

では、トマトトーンはプロのトマト農家でも当たり前のように使用されていることをご存じでしょうか。

トマトトーンはトマト栽培に必須レベルのアイテムなので、トマト農家では必ず使われる薬品なんです。

つまり、スーパーなどお店に並んでいるトマトはトマトトーンを使って育てられたものが多く、あなたも口にしているのではないでしょうか。

トマトトーンを使って育てられたトマトを食べても何の副作用もないし、見た目や味も変化ありませんよね。

あなた自身がトマトトーンの安全性を身をもって証明しているはずなので、家庭菜園でもトマトトーンは安心して使ってみてはいかがでしょうか。

トマトトーンを使うのが不安な場合は人工授粉で代用

それでもやっぱりトマトトーンは副作用が心配で使いたくない！

という方には、トマト栽培でトマトトーンは使わず、人工授粉によって着果させることをおすすめします。

人工的に受粉させることができれば、トマトトーンを使わずとも実をつけることが可能になります。

トマトトーンを使わず人工授粉もしないと、受粉ができず実がならない可能性があるので、どちらかはやっておきましょう。

下記の記事に人工授粉をする方法がまとめられているので、トマトトーンの使用が不安な方はそちらを参考に人工授粉をしてみてくださいね。

まとめ【トマトトーンは正しく使えば副作用の心配はない】

トマトトーンは正しい用法を守って使えば、人体にもトマトにも副作用などの悪影響はありません。

むしろトマト栽培ではメリットになることの方が多く、トマトを育てている方にはぜひ使って欲しい商品です。

ただし、トマトトーンは使い方を間違えてしまうとトマトの生育を阻害してしまう可能性があるので、下記の記事を読んで正しい使い方を把握しておきましょう。

正しく使えばトマトトーンは安全で非常に役立つものなので、家庭菜園でも安心して使ってみてくださいね。

本ブログではこの記事以外にも、トマトトーンに関する記事を多数執筆しているので、続けて読んでトマト栽培に役立ててみてくださいね。