スーパーで買ってきたトマトがまだ青さが残っていたことはありませんか?
そんな時でも、トマトは収穫し後も『追熟』によって熟し続けます。
この追熟を利用して、買ってきた未熟なトマトも完熟にさせることができるのです。
この記事では、その追熟について次の4点がまとめられています。
- トマトが追熟する条件
- トマトを早く追熟させる方法
- トマトの美味しく追熟させる方法
- 追熟で赤くなったトマトは美味しいのか
追熟を上手く利用して、トマトをより美味しく食べたい方は是非読み進めてみてください。
関連の記事➡【美味しいトマトの選び方】
トマトが追熟する条件
トマトは樹から収穫しても追熟で赤くなり続けます。
ですが、トマトを追熟で赤くさせるためには2つの条件があります。
- 15度~20度の気温を確保する(最低でも10度)
- 色が付きかけたトマトのみ追熟する
トマトは置いておくだけで追熟して赤くなっていきますが、そのためにはある程度の気温が必要です。
15度を下回っても少しずつ赤くなりますが、鮮度を保ちつつ早く追熟させるには20度近い気温があると良いです。
10度を下回ってくるとなかなか赤くならず、追熟させるにはかなりの時間がかかります。
また、追熟が始まるのは色が付き始めたトマトだけです。
真っ青のまま樹から落ちたトマトはどれだけ待っても赤くなることはありません。
逆に言ったら、お尻が少しだけ赤くなったトマトならば追熟で真っ赤に完熟させることができるのです。
トマトを早く追熟させる方法
トマトは置いておくだけで時間をかけて追熟しますが、できるだけ早く完熟させたいですよね。
スーパーで買ったけどまだ青さが残るトマトや、家庭菜園で収穫が早かったトマトをできるだけ早く追熟させる方法を3つご紹介します。
気温を確保して日光に当てる
この方法が最も早く簡単に追熟させることができます。
20度くらいの気温がある部屋の窓際など、光の当たる場所にトマトを逆さにして置いておきましょう。
外気温が20度近くあり、日差しが強すぎない春や秋であれば、外に出して直接日光にあてるとより効果的です。
気温が高ければ高いほど早く追熟しますが、真夏は日差しが強いので直接日光に当てすぎないように気を付けましょう。
暖かい時期であれば、1日でもかなり追熟が進み赤くなります。
バナナやリンゴと一緒に置いておく
バナナやリンゴからは、エチレンガスという追熟を促進させるガスが発生しています。
トマトとリンゴやバナナを一緒にビニール袋に入れ、常温に置いておくと追熟が早くなります。
また、袋の中が蒸れないように定期的に空気の入れ替えをしましょう。
トマトを美味しくさせる追熟方法
上記の方法よりは赤くなるのに日数がかかりますが、トマトの食味を上げながら追熟させる方法も2つあります。
湿らせた新聞紙で包む
テレビ番組で放送されたこともある方法なので、知っている人もいるのではないでしょうか。
方法としては、霧吹きなどで湿らせた新聞紙でトマトを包み、すぐに乾かない日の当たらない場所に置いておくだけです。
新聞紙が乾いたら再度霧吹きで湿らせる必要があるので、少し手間と日数がかかる方法でもあります。
この方法で追熟させると、「甘味・香り・栄養」が高まると言われています。
黒い布を被せて遮光する
2つ目の方法は、トマトに日が当たらないように光を通さない布をかけ、常温に置いておく方法です。
光が当たらないので、新聞紙で包む方法同様に赤くなるまで少し時間がかかります。
この方法で追熟させると、酸味が和らぐという効果があります。
トマトはいつまで追熟すると良いのか?食べ頃はいつ?
トマトは追熟によって好きな熟度で食べることができます。
真っ赤な完熟トマトが美味しいトマトのイメージがありますが、実は「真っ赤なトマトが甘くて美味しい」は間違いです。
色が紫のように濃い赤色になっていて、手に取った時に柔らかすぎると熟しすぎている状態になります。
少しピンク色が残り、触ったときにまだ弾力があるくらいが食べ頃になります。
熟度によっての味の違いと、美味しいトマトの選び方について次の記事に詳しくまとめているのでこちらも読んでみてください。
https://young-tomato-farmer.com/entry/umaitomato
追熟で赤くさせたトマトは美味しいのか?
完熟まで樹についていたトマトと、早めに収穫して追熟で赤くさせたトマトでは味に違いがありそうなイメージですよね。
ですが、スーパーに並んでいる真っ赤なトマトは、お尻が少し赤くなったくらいの真っ青な状態で収穫されているものがほとんどです。
各産地から運ばれてくる間に追熟で赤くなっているのです。
ですが、樹で完熟にさせたトマトよりも美味しいということはなくとも、追熟で赤くさせても味にはあまり変化がありません。
品種によって追熟では味が乗りにくいものもありますが、最も流通量の多い「桃太郎系」の品種なら追熟でも十分に味が乗ります。
【最後に】トマトは追熟を利用して好きな熟度で食べよう
トマトを早く追熟させる方法と、なるべく味を乗せて追熟させる方法を紹介しました。
トマトは赤さで甘さが大きく変わることはありませんが、酸味は変化します。
酸味の効いた味が濃くて酸っぱいトマトが好きなら青め、酸味が苦手なら完熟で食べると美味しく食べられます。
買ってきたトマトも追熟を利用して、好みのタイミングで食べてみてください。
最後に、この続きで読むと楽しめる関連の記事を載せておくので是非読んでみてください。