形が特徴的な大玉トマトの品種、『ルンゴ』をご存じですか?
まるでピーマンのような形をしているトマトですが、加熱調理するとうま味が倍増する特徴を持っています。
スーパーでは見かけることのできないマイナーなトマトを家庭菜園で育ててみませんか?
この記事では、ルンゴを育ててみたい人に向けて、特徴や育て方について書かれています。
料理で大活躍する品種を育ててみたい方は、是非読み進めて参考にしてみてください。
【関連記事】
https://young-tomato-farmer.com/entry/tomato-rubino
アイキャッチ画像出典:https://www.suntory.co.jp/flower/homegardens/lineup/tomato_gourmet.html
大玉トマト『ルンゴ』の概要
『ルンゴ』は、サントリーフラワーズから販売されている、大玉トマトの品種です。
「欧州グルメセレクト」というシリーズに入っていて、珍しい形や特徴を持ったトマトの一つなのです。
これは加熱調理用の代表的なイタリアントマトである「サンマルツァーノ種」という系統のトマトで、長円筒形とも言います。
あまり知られていない品種ですが、ホームセンターや通販などで苗を購入することができるので、家庭菜園でも手軽に栽培できますよ。
次に、そんなルンゴの特徴を解説していきます。
ルンゴの特徴
ここからは、ルンゴの特徴を3つ紹介します。
あまり馴染みのない品種だと思うので、是非チェックしてみてください。
ルンゴの特徴① 病気の耐性
ルンゴは特別病気に強い品種ではありませんが、ある程度の抵抗性はあります。
ルンゴの病気に対する抵抗性は次の通りです。
- トマトモザイクウイルス
- 萎凋病
- 根腐萎凋病
- 半身萎凋病
- 斑点病
- ネマトーダ(耐病性)
ルンゴを栽培する時は、これら以外の抵抗性が無い病気に注意して栽培するようにしましょう。
ルンゴの特徴② 形が特徴的な大玉トマト
ルンゴはスーパーでよく見る丸いトマトとは違い、ピーマンに近いような形になっています。
果重は100~150gほどで、大玉トマトに分類されますが、他の品種と比べると少し小ぶりです。
スーパーでは見かけることのない特徴ある形のトマトなので、自分で栽培してみる面白さもありますよ。
ルンゴの特徴③ 加熱調理に向いている加工用トマト
ルンゴは水分と酸味が少なく、うま味が濃い品種です。
また、果肉が分厚くぎっしり詰まっているので、生で食べようとすると少し硬く感じるかもしれません。
それもそのはず、ルンゴは加熱調理することでうま味と食感が活かせる品種なので、生食はあまり向いていないのです。
ですが、酸味が少ない特徴を上手く利用して、煮込んだりトマトソースにしたりするととても美味しく食べることができますよ。
ルンゴの特徴を3つ理解できたところで、次からは育て方のポイントについて解説していきます。
ルンゴの育て方のポイント
家庭菜園でルンゴを栽培する際に意識するポイントをご紹介します。
基本的なトマトの育て方とあまり変わりませんが、気を付けなければならないことがあります。
畑で栽培する
ルンゴは畑での栽培が適しているとされています。
プランターでコンパクトに育てたい人もいると思いますが、そういった方はミニトマトや中玉トマトの栽培をおすすめします。
大玉トマトになると、ミニトマトよりも樹が大きくなったり、広い根域が必要になったりと、プランターでは小さすぎることがあるのです。
ルンゴを育ててみたい方は、まず畑の準備から始めましょう。
尻腐れが発生しやすいため対策をする
ルンゴを栽培する時に気を付けなければならないのが「尻腐れ」です。
他の大玉トマトの品種より尻腐れの発生が多く、対策しないとほぼ確実に出てしまうので注意しましょう。
尻腐れは水やカルシウム不足、強樹勢によって発生が多くなります。
水と樹勢は植えた後からでも対策ができますが、カルシウムは最初に入れないと効き目がなかなか出ないので、カルシウムの入った肥料を最初に使うようにします。
✅他の具体的な尻腐れの対策方法は次の記事で確認してみてください。
https://young-tomato-farmer.com/entry/tomato-sirigusare
大玉トマトなので摘果をする
家庭菜園ではミニトマトを栽培することが多いのですが、ミニトマトと違い、大玉トマトは摘果をする必要があります。
摘果をしないと栽培後半まで大きなトマトを実らせることができません。
特にルンゴは他の大玉トマトよりも小ぶりなので、摘果をしなければもっと小さくなって調理にも使いにくくなります。
勿体無いと思うかもしれませんが、無駄に多く実を付けないように注意する必要があるのです。
✅トマトをたくさん収穫できるようになる摘果の方法は次の記事に詳しくまとめられています。
https://young-tomato-farmer.com/entry/tomato-tekika
ルンゴの栽培は、「畑で育てる」「尻腐れの対策」「摘果をする」この3点に注意して育ててみてください。
すると、料理で大活躍する果肉ぎっしりなトマトがたくさん収穫できますよ。
このサイトでは、他にもトマトの品種の特徴や育て方を紹介しているので、参考にして様々な品種のトマトを育ててみてください。