トマトを食べた時、舌にピリピリとした違和感を感じたことはありますか?
それはトマトに限らず、特定の食材を食べた時に症状が出る「口腔アレルギー」が原因です。
一般的な食物アレルギーとは違いがあり、花粉症の人がなりやすい特徴があります。
この記事では、それらについて分かりやすくまとめた次の3つのことが書かれています。
- 口腔アレルギーと食物アレルギーの違い
- 口腔アレルギーと花粉症の関連性
- 舌がピリピリしないトマトの食べ方
トマトを食べて口の中がピリピリしたり、違和感を感じて心配になってここに来たあなたにはおすすめの記事です。
トマトに限らず、何かを食べて口の中がピリピリとした経験がある方は是非読み進めてみてください。
トマトを食べると舌がピリピリする原因
トマトを食べて舌や喉がピリピリと痛むのは、「口腔アレルギー」が原因です。
フルーツトマトなど糖度の高い野菜や果物を食べると口の中で痛みを感じ易く、普通のトマトでも痛む人もいます。
口腔アレルギーとは
口腔アレルギーとは、ある特定の食材を口にした時に起きる症状です。
例えば、トマトやスイカ、モモなどがありますが、アレルゲンとなる食材を食べると口や喉がピリピリと痛んだり、唇が腫れたりします。
症状が軽い人であれば口の中の違和感や痒みで済みますが、重い人だと涙が出たり、鼻水やくしゃみも併発するようになります。
一般的な食物アレルギーと同様に、今まで症状がなくても急に発症することもあるのです。
口腔アレルギーと一般的な食物アレルギーの違い
特定の食材を食べた時に症状が出るのが口腔アレルギーですが、一般的な食物アレルギーとは違います。
食物アレルギーの多くは、アレルギー物質が体に入って吸収されることで、全身に蕁麻疹や湿疹などの症状が出全身ます。
これに対し口腔アレルギーは、舌や唇、喉など食材が直接触れた部分のみ症状が出るのが特徴です。
また、食材を加熱調理すると食べても症状が出にくいのも特徴の一つです。
花粉症の人は口腔アレルギーになりやすい
実は、花粉症の人は口腔アレルギーを発症しやすいと言われています。
症状の原因であるトマトやスイカなどの食材に含まれる物質のアレルゲンは、花粉のアレルゲンと構造がよく似ています。
そのため、特定の食材を食べると、体が「花粉が入ってきた」と勘違いしてアレルギー症状が出るのです。
花粉症の人の10人に1人が口腔アレルギーを発症する
今や花粉症は国民病とも言われ、日本人の3~4人に1人が花粉症と言われています。
さらに花粉症の人の中で10人に1人が口腔アレルギーを発症しています。
日本では花粉症の人が非常に多いため、口腔アレルギーの人も相当の数にのぼるでしょう。
症状が出る花粉と食材を把握しておく
口腔アレルギーの症状を避けるためには、症状が出る食べ物を食べないようにするのが一番です。
そして、その食材を発見するために目安となるのが「花粉症」です。
口腔アレルギーは花粉症との関わりが深く、「アレルギー症状を起こしやすい花粉と食材の組み合わせ」があります。
トマトを例にして説明してみます。
<症状が出やすい花粉と時期>
- スギ科【2~5月】 ・・・ スギ、ヒノキ
- カバノキ科【1~5月】 ・・・ シラカバ、ハンノキ
- イネ科【5~10月】 ・・・ カモガヤ、オオアワガエリ
- ヨモギ【8~11月】
※ここで挙げた花粉は全てではなく一例です
これはトマトの口腔アレルギーと関連がある一部の花粉なので、これ以外にも関連のある花粉が存在するでしょう。
例えば、スギやヒノキの花粉に強い症状が出る人は、これらの花粉が飛ぶ「2~5月」にトマトの口腔アレルギー症状も出ることがあります。
このように症状が出る花粉と食材を覚えておくと、時期が予測できるのでアレルギー症状の発生を避けることができます。
舌がピリピリしないトマトの食べ方
トマトやスイカなどの野菜や果物を食べると口の中に違和感を感じたり、舌がピリピリしたりする人は、その食材を食べないのが一番です。
ですが、口腔アレルギーの症状が出る食材でも症状を軽くしたり、無症状にしたりする食べ方があるのでトマトを例にして紹介します。
症状が出る花粉が飛ばない時期に食べる
花粉症と口腔アレルギーは深い関連性があるとお話しました。
なので、花粉症の症状が出ない時期なら、トマトなどアレルゲン食材を食べても舌がピリピリする症状が軽くなります。
口腔アレルギーの症状が軽く、花粉が飛ばない時期であれば症状が出ないのなら、食べても問題はありません。
その時期を把握しておくために、自分のアレルギーについてよく理解しておくと良いでしょう。
生食を避け、加熱調理して食べる
上記でも説明した通り、症状が出る食材でも加熱調理すると症状が出にくくなります。
トマトの場合は、サラダにして生で食べるよりも、パスタやスープ、ピザなど加工して食べた方が症状を抑えることができます。
加熱調理することで全く症状が出なくなることもありますし、トマトは様々な料理に使用できる食材なので、トマトで症状が出る人にはおすすめの方法です。
また、モモやリンゴなどフルーツで症状が出る場合は、缶詰にされたフルーツなら食べられることもあります。
【最後に】舌がピリピリしたらすぐに吐き出す
トマトを食べた時に舌がピリピリする原因である口腔アレルギーの説明や、アレルギーがあってもトマトを食べる方法についてまとめてきました。
口腔アレルギーの症状は花粉症と同様に、今まで症状が無くても急に発症することがあります。
トマトを食べた時に、今までなかった舌がピリピリとする違和感を感じたら、すぐに吐き出すようにしましょう。
そして、その後はアレルギー症状を避けるために、今回紹介した方法を試してみてください。
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