トマトを育てている方は、トマトが赤くなる前に必ずカラス対策をしましょう。
カラス対策をしていない家庭菜園のトマトは、頻繁にカラスの被害に遭い、悲しい思いをする人が多発するんです。
本記事では、トマトをカラスから守るために、非常に高い効果があるカラス対策を4選して紹介してみました。
トマトのカラス対策をしていない方は必見の内容ですよ。
トマトを狙うカラスの生態
トマトをカラスから守る対策をする前に、まずはカラスの生態を知って、効率よく対策ができるようにしましょう。
知っておきたいカラスの生態
カラスの具体的な生態を下記にまとめてみました。
- 警戒心が強い
- 目がいい
- 音に敏感
- 学習能力が高い(規則性のあるものに慣れやすい)
カラスは何となく頭のいい鳥というイメージを持つ人が多いと思いますが、実際もその通りで非常に学習能力が高いんです。
警戒心が強く、目が良くて音にも敏感なので、驚かしたり大きな音を出したりするとすぐに逃げていきます。
しかし、規則性のあるものや、いつも同じところにあるものにはすぐに慣れてしまうので、逃げていかなくなってしまうことも。
カラス対策は、たかが鳥だからといって甘く見る訳にはいかないのです。
トマトはカラスの大好物
大切に育てていたトマトがカラスに食べられてしまって悲しい思いをした方も多いと思いますが、それもそのはず、カラスはトマトが大好物なのです。
野菜の中でもトマトは特に被害が多く、対策をしないとすぐにカラスに狙われることになるでしょう。
さらにカラスは目もいいので、トマトなら何でもいいのではなく、赤く熟してきたものから狙って食べていきます。
まだ青いトマトは食べないので、トマトが赤くなってくる頃までにしっかりとカラス対策をしておきましょう。
トマトをカラスから守るには【対策のポイント】
トマトをカラスから守るための対策には、下記の2つのポイントがあります。
- 物理的に触れさせない
- 学習させない
カラスは非常に学習能力の高い鳥なので、単純な脅しではすぐに慣れてまたトマトに近寄ってきてしまいます。
そのため、物理的にトマトに触れられないようにするか、規則性のない脅しで学習させないようにするのがカラス対策のポイントです。
カラス対策の2つのポイントを念頭に置きながら、次から紹介するカラス対策を実践してみてください。
トマトのカラス対策① テグスを張る
最初に、トマトのカラス対策で一番おすすめする『テグス』を紹介します。
テグスとは、ナイロンなどの合成繊維でできた細い糸のことで、トマトの周りにテグスを張り巡らせることでカラスが近寄れなくなるのです。
比較的簡単に準備することができ、カラスの被害もほぼゼロにすることができるので、多くの人がテグスでカラス対策をしています。
トマトにカラスを近寄らせないテグスの張り方は下記の通りです。
- トマトの周りに支柱などテグスを巻き付けられるものを立てる
- テグスを地面から20cm程度の高さでトマトを囲うように張る
カラスは必ず地面に足をつけてトマトを食べるので、カラスが着地できないようにするのがテグスの目的です。
カラスが簡単にくぐれるような高さでは効果が無いので、必ず低めの地面から20cm程度の高さで張るようにしましょう。
また、トマトとテグスの距離が離れすぎていてもカラスが空中から入ってくるので、上からも入ってこれないような距離に張りましょう。
テグスは下に紹介してあるような、ある程度の太さがあって、鳥除けに使えるとの記載があるものがおすすめです。
トマトのカラス対策② 簡易ハウスにネットを張る
テグスよりも手間がかかりますが、カラス除けの効果が非常に高いのが、簡易ハウスにネットを張ることです。
簡易的な雨よけハウスを建て、周りを鳥除けのネットで囲うことでカラスの侵入を防ぎます。
あらかじめ簡易ハウス建ててトマトを育てている方は、鳥除けのネットを張るだけなのであまり手間はかからないでしょう。
これからハウスを建てる方は少し手間がかかってしまいますが、カラス対策の効果は抜群に高いので、トマトを守るために頑張ってみるのもいいですね。
ネットでカラス対策をする際に、おすすめの簡易ハウスと鳥除けネットを載せておくので、準備の参考にしてみてください。
トマトのカラス対策③ 音を流す
カラスは音にも敏感で、聞き慣れない音には警戒してなかなか近づいてきません。
「聞き慣れない音」というのがポイントで、録音した音声を何度も繰り返し流しているだけでは、カラスが慣れて効果が薄れていきます。
カラスが慣れないためにも、トマトの近くにラジオなどを置いて、不定期に色々な音がなるようにしてみましょう。
ただ、それでもだんだんと音に慣れてきて効果が薄れる可能性があるので、テグスやネットほどの効果は期待しないほうがいいかもしれませんね。
トマトのカラス対策④ 「カラスなぜ逃げる」を設置する
何度も言うようですが、カラスは学習能力が高く、規則性のあるものにはすぐに慣れてしまいます。
逆に言えば、規則性が無い、得体のしれない物体にはカラスは驚いて近付かないのです。
そして、そのカラスの習性を利用して、トマトや作物を守るための商品『カラスなぜ逃げる』が開発されました。
『カラスなぜ逃げる』は、チカチカと光が乱反射する無数の光ファイバーが束ねられており、カラスからは威嚇されているように見えるのです。
設置しておくだけで、風に揺られて不規則に光が反射し、警戒心を強めて近付いてこなくなります。
テレビ番組でも取り上げられて話題となった商品であり、その効果の高さから、多数の高評価口コミが寄せられているようです。
カラス対策にCDやかかしはほぼ効果なし
ここまでの紹介で出てきませんでしたが、カラス対策といえば、CDやかかしが定番と思っていた方も多いのではないでしょうか?
実は、CDやかかしではトマトなどの作物をカラスから守ることはできないのです。
記事の前半から何度もあるように、カラスは学習能力が高いため、CDやかかしは害が無いとすぐに見破られてしまいます。
昔からカラスを始めとする鳥除けとして利用されてきた方法ですが、本記事で紹介した4つのカラス対策の方がよっぽど効果的なんです。
もしCDやかかしを使うのならば、本記事で紹介した方法と併用して行ってみることをおすすめします。
まとめ【トマトが赤くなる前にカラス対策をしよう】
記事の途中でも述べたように、カラスは青いトマトではなく、赤く熟したトマトが大好物です。
青いトマトがカラスに食べられることはまずないので、赤くなる前にカラスが近寄れないような対策をしましょう。
本記事で紹介した4つの対策は同時に実施することもでき、1つよりも2つ、2つよりも3つと合わせてやった方が、カラス対策として効果が上がります。
全てを同時にできれば完璧なカラス対策にはなりますが、手間やお金がかかるので、まずは手軽にできると思ったものからやってみるといいでしょう。